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【東京8R】
◎8.マッチレスヒーロー
○12.プエルト
▲15.スペースクルーズ
注11.ギンパリ
△3.ケンベストカフェ

 今夜から明日午前中?は雨予報。土曜の結果を見る限り、時計的にはいたって標準というレベルだったが、雨の影響がどの程度かは読みにくい。多少スピードに寄せてみれば、ここはとりあえず、持ち時計で上位になるマッチレスヒーロー。春にも再三好走はしたが勝ち切れず。勝ち切れないのは相手関係だけでなく、馬自身にも使える脚が短いという問題はあるのだが、2、3走前程度走れれば勝ち負けのラインだろう。相手期待はプエルト。初戦が不良馬場で圧勝。時計的には別段威張れるものではないが、休み明けとなった3走前は太めが残っていたし、以後は芝。実績あるコースで馬場も軽くなりそうなら一発の期待も。スペースクルースの時計対応力は少々測りかねる。どちらかといえば消耗戦向きで、上がりが速くなるのも辛いが、そこは先手を取れる脚質。自ら体力勝負に持ち込めれば。プエルト同様、適条件に戻ってのギンパリ、脚抜き良い馬場は得意のケンベストカフェ。素質的にはシャークベイも通用して良さそうだが、展開待ちなだけに、狙いとしては下げたい。


【東京10R】テレビ静岡賞
◎2.アンズチャン
○5.メイショウオセアン
▲6.アジアンテースト
注16.ノウレッジ
△10.ゲマインシャフト

 OPでも差のない2着だったアンズチャン。休み明けとなるが大得意の条件。そろそろ決めてもらいたい。メイショウオセアンも休み明けの降級馬。先行力はかなり安定していそうだし、速い時計も対応できる。左回りで連対なしなのは気になるが、それ以外は特に問題は見えないと思う。アジアンテーストはある意味肝。通用の可能性は半々だと考えている。前走は鉄橋鉄を履いていたこともあるが、速い流れは苦手だろう。1200mが合うタイプではない。そういう意味で、3勝を挙げるコースの今回は見直しとも見れる。ただし、素質面で前走のパドックでは正直埋もれてしまっていた。ハイレベル世代ではあるが、さすがに準OPまでくると古馬勢も強力。そういう意味で降級馬の下の評価。もう一頭の降級馬レッドファルクスは芝でも好走したのは驚きだが、時計にどの程度対応できるのかに不安が大きい。軽い流れで脚を早く回すというのならできそうだが。ノウレッジはもういつ走るのかよく分からないが、ゴチャ付かない外枠ならとりあえず抑えるべきか。ゲマインシャフトも流れ一つで上位には食い込める。


【東京11R】毎日王冠
◎5.ヴァンセンヌ
○7.アンビシャス
▲12.スピルバーグ
注4.ディサイファ
△3.クラレント

 基本的には格重賞。格上の馬から考えるべき。今回GT馬はイスラボニータ、リアルインパクト、スピルバーグの3頭。しかし、今年に関してはいずれも不安あり。イスラボニータはセントライト記念まで、つまり、世代限定戦では上位安定だったが、古馬との対戦では壁にあたった。JCは距離という言い訳はできるものの、中山記念はあまり言い訳が効かない。天皇賞(秋)3着があれば十分とも言えるかもしれないが、個人的にはこの4歳世代は低レベルだと考えている。ダービー馬ワンアンドオンリーが以後どうだったか。菊花賞馬トーホウジャッカルは順調さを欠いたので何とも言えないが、僅差2着だったサウンズオブアースも日経賞、天皇賞(春)と負け続けだ。たまたま調教映像を見たが、体の伸びやかさはさすがのものだったが、手前を替えすぎ。まだ調子が上がっていないと見る。リアルインパクトはオーストラリアでGTを勝ったが、正直レベルは疑問。クライテリオンを物差しにすればステファノスもQEUC2着にどれほど価値があるかは怪しい。スピルバーグは凄く分かりやすいサンデー系の典型。イギリスの芝が合わないだけだろう。そういう意味では大得意の東京で見直しはできるが、昨年も追い込んで届かず。さらに今年は斤量も増える。格持ちの馬ではスピルバーグだけを許容。

 他は格で見ると似たり寄ったりの実績だが、安田記念2着のヴァンセンヌは実質GT級だと捉えている。そもそも、血統が母フラワーパークだから短い所の方がとでも思われていたのだろうが、体型的には絶対に短距離馬ではなく、マイラーとしてすら微妙だ。個人的には初めて見たのは福島でだったが、当時からずっと中距離馬だと思っている。また、追い込み馬でもない。距離不足の京王杯SCは仕方ないとしても、安田記念は下げ過ぎだ。この鞍上で1800mなら先行策を取っても驚かない。単純に素質上位だとも思っている。ここは通過点にして欲しいくらいだ。

 今年の3歳世代は超ハイレベル世代だが、ダービーに出なかったことでアンビシャスの履歴がなんとも微妙になってしまっている。しかし、ラジオNIKKEI賞は確かに強かった。何故か勝ち馬がその後全然出世していかないレースだが、この馬まで出世しないとなると、もう呪いすら信じるレベル。毎日杯では掛かったが、ダービーをパスしたことが良い方向に出たと思う。折り合い面での進境も見られるし、斤量差も考慮すれば上位好走は可能なはずだ。

 ディサイファは蹄が良化してGU勝利。小島太厩舎はほとんどの馬が裂蹄テープを巻いていたり、特殊蹄鉄を履いていたりと、蹄のケアに関してはどうなのかと言いたくなるが、それを外してきたということは大きな意味があると捉えたい。東京も得意だし、雨が降っても全く問題ない。エプソムCではエイシンヒカリを捕えられずだったが、中日新聞杯から間隔が空いて少し体も緩んでいた。順調であれば逆転は難しくない。あとは左回りではクラレントは抑える。スローならなお良し。

 エイシンヒカリは底を見せていないような履歴に見えるが、レース内容からは、エプソムCの内容は、この馬の現状の底だと思う。あの楽な展開で圧勝できないようでは、このメンバー相手に勝つというのは想像できない。では捕まったときにどこまで残せる馬なのか。チャレンジCの内容を見れば、どこまで粘るかというよりも、どこまで垂れるのかと不安の方が大きい。





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