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★本日のメイン



阪神11R

ポートアイランドS

◎3.フルーキー

○6.マウントシャスタ

▲12.ダノンメジャー

△10.ブレイズアトレイル

△8.ケイティープライド



オープンクラス頭打ちの高齢馬が多いので、この条件の得意不得意がモロに出るか、あるいは新興勢力がアッサリ突き抜けるかでしょう。

特殊なピッチ走法で、他場ではイマイチキャラでも阪神だとオープンA+級に変身する、フルーキーを素直に信用します。

馬場も荒れて、内からも外からも馬力があれば差して伸びる状況になってきました。IDMが高い馬なら、多少競馬の内容がブレても体力で押し通せる状況になってます。

1200mはトラックバイアスと展開が読める騎手でないと上手く運べず紛れが起きまくるようですが、外回りコースの本格的な末期馬場なら、総合力で勝るIDM上位馬を信用しましょう。

当然相手は小倉日経賞で復調気配を見せたマウントシャスタ。軽い芝での詰めの甘さは目を覆うばかりですが、この馬は季節はずれ・裏開催のこういった条件をどんどん狙って行った方がいいと思います。

3歳馬を評価するなら、ちゃんとしたマイラーではないグァンチャーレではなく、橋口厩舎の仕上げ方でどんどんマイルの形に寄っていくダノンメジャーの方ではないかと。

単勝10倍切るようだと過剰人気ではないか、と感じるんですけどね。

IDMは足りてませんが、どうも阪神得意キャラではないかと思うケイティープライドも押さえておきたいです。



中山11R

スプリンターズS

◎1.リッチタペストリー

◎7.ベルカント

▲15.コパノリチャード

注4.サクラゴスペル

△12.ウリウリ



今年は、1〜3番人気を牝馬が占める年となるんでしょうか?

今年最強のスプリンターを決めようというレースであるにも拘らず、地に足ついた直近の実績ではない評価で人気を押し上げられてしまうパターンというのは、いつの年も危ないものです。

過去にも、日本馬が弱いとされて外国馬が1・2・4番人気した2006年や、セントウルSだけの一発屋だったアルティマトゥーレを1番人気にさせなければいけなかった2009年、セントウルSを取り消したのにG1馬だからとキンシャサノキセキが評価された2010年など。

期待感が先行して現状に見合わない、不当な評価を受けている馬が上位人気に並ぶほどに、スプリンターズSは大荒れの様相になります。



★スプリント重賞を勝っていないのに人気

★着順はセントウルS勝ち馬>>対象馬なのに、直前人気はセントウルS勝ち馬<<対象馬と大幅逆転している状況

 (結果が勝ち馬≧対象馬→人気が勝ち馬≦ぐらいに差があまりないなら評価は妥当で、2003年、2012年、2013年はその通り)

★外国馬の2番手が4番人気以内

★北海道ルートの函館スプリント+キーンランドCを、連覇ではなく片方しか勝っていないのに3番人気以内

★今シーズンは1400m・1600m重賞しか勝ってないのに5番人気以内

★東西関係なくコース調教一辺倒なのにこの条件で人気



だいたいはこんなパターンにハマっていれば危険信号だと捉えて良いでしょう。



それと過去に例がないのでどうなるかは分かりませんが、今回のように「牝馬だけが上位人気を独占」というのも今後は大荒れ警報として使えるのではないか、と見ています。

スプリンターズSは代々、華奢で線の細いタイプは全く来れませんし、サンデー系の優位が皆無の条件。

ボリュームのある筋肉をまとっていないと、直線の坂を超えてさらに伸びる脚を使えませんし、4角の混雑をグッと割って出る脚を使えません。

今回のストレイトガールやミッキーアイルなどは、単勝10倍以上の穴馬として評価するのであれば全くかまわないんです。

そういう馬を、上位人気どころか勝ち負けまで見える候補として扱ってしまうムード自体が、かなり危険と言えるはず。

馬券術の上での変わり身パターンイメージばかりを、先に追いかけすぎている現象だと思いますね。



それと同時に、この中山開催後半の芝が超高速状況で、全員その水準の時計勝負で果たして大丈夫なの?と言う話もありますね。

先週中山土曜メイン準OPのセプテンバーSが、1分7秒9の決着。そして今週中山土曜メインの秋風S(芝外1600m)が、1分33秒2です。標準よりも明らかに速くなっていますね。

これなら遅く見積もってもG1なら1分7秒5、普通に考えれば1分7秒フラットから7秒2ぐらいでしょう。

芝1200mでの連勝内容が全て1分8秒後半だったティーハーフ、北海道洋芝の2連勝なので相当遅い時計水準だったウキヨノカゼは、おそらく不安しかないでしょう。

スプリント重賞は何も勝ってないミッキーアイルも疑問ですし、アクティブミノルやウリウリだって正直ここらまで来るとどうなのか…と思い至るべきです。

フラアンジェリコとマジンプロスパーのコンビでビッグアーサーを優先順位で弾き出せたからと言って、喜んでいる場合じゃないはず。

ウリウリやミッキーアイルが、単体で勝ちきれるか不安だからこういう手に出る、逆説的に弱い馬だと捉えたっていいはずです。



なのでまず素直に評価するなら、ベルカントから入るべきかと思います。

今年の夏の2連勝があるなら、昨シーズンの成績は度外視していいでしょう。今年になって充実急なスピード特化型牝馬で、過去最高IDMを前走で出しての出走。

サマースプリントシリーズを制したと言っても、この夏は無理して連戦してません。セントウル出走を切り上げて2戦しかしていないのも大きな好材料です。

4歳とまだ若いこと、栗東坂路一辺倒で速いタイムをガンガン出せるタイプであること、高レベル重賞を経て調子ピーク。

さらに武豊騎手も前走今走だけの付き合いではありませんね。若い頃から面倒を見て試行錯誤してきた間柄なので、パワーアップの実感をかなり感じていることでしょう。



そしてもう一頭注目は、穴ならという前提ですけども、このスプリント主役不在・空き巣の状況を察して遠征してきた海外馬。リッチタペストリー陣営の目利きの良さを評価したいと思います。

この馬自身は地元の香港スプリント、あるいはスプリントカップで国内馬に歯が立たないぐらいの性能でしかありません。

しかし馬の適性見極めと相手関係比較が異常なほど察せる人たちのようなんですね。

ドバイゴールデンシャヒーンの2年連続好走も、正直言って疑問符が付くメンバーでしたし、ブリーダーズカップスプリントの前哨戦:サンタアニタスプリントCSSは米国内G1馬が2頭しかいない5頭立てでした。

「空き巣狙い」がメチャメチャ上手い人たちというのが一番の印象です。

今回のスプリンターズSも、馬主の希望とは言ってますが「得意と思えない芝」挑戦しに未知の遠征先に普通行きますか?

日本の芝なら抜群に走れるとかいう考えではなくて、芝はこなせる程度でOK、とにかく地盤沈下が著しい日本のスプリント界が美味しい状況だと言う発想で来ているはずです。

500kgを越す香港のスプリンターは大抵筋肉過多ですし、超消耗戦ラップになる中山芝1200mならほとんどの馬が合います。

仕上がりは相当良いという話ですし、逃げも打てる先行馬が最内枠に入ったのなら、ごり押し競馬を期待したいですね。



そしてG1格を持つまともなスプリンターがいない、と言う前提から入りましたが、コパノリチャードが抜群の直前追いきりを見せていたのも気になりますね。

腐っても4歳春に高松宮記念を制した5歳馬。年齢的にはまだ持ち直してもおかしくない時期です。

そして以前からかなりガサツなフットワークをしていたものが、今回見ると大幅にフォームが改善されている様子。

テンに速いラップで撃沈する競馬を数回経験し、フォーム改善を余儀なくされた学習が身になっているのかも?

何だかんだでタフなラップを乗り越えてG1馬になり、当時ストレイトガールに先着しているわけですから、格の面で負けているわけがありません。

ダイタクヤマトのような復活劇があるかもしれない場面だと主張していますし、こういうタイプは拾っておきます。

サクラゴスペルも同様。この馬は戦歴を見比べると、ワンシーズンに重賞を2勝したこの7歳になってからが一番のピーク。

明らかに高松宮記念よりも悪いミッキーアイルを、安田記念帰りで評価するのならば、このサクラゴスペルも同等レベルで評価されておかしくないはず。

中山1200mは得意条件、鉄砲でいきなり走れるタイプ、直前追い切りはバテるような馬場(美浦BW)で最高タイムを記録。マイナス材料はチラホラあるにせよ人気薄だからこれは拾います。



セントウルSは、スプリンターズSに直結しそうにないラップ、かつ例年よりも悩むぐらいに遅い決着。

ということで、登場していた全頭の評価とざっくり下げるべきだと思います。

アクティブミノルに対する低評価を、他の馬にも当てはめるべき。

キーンランドC組も、正直あんまりですね…。

北海道シリーズ帰りの馬は、滞在調整から調教パターンが一変するわけですから、坂路・トラック各コースの1番時計を出すレベルでないと「時計更新」に対して積極的な反応を示せると思えません。









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