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ビッグアーサーはなんと運の無い事か。まぁ賞金ボーダーが微妙なのにセントウルSを使わないというのが、陣営としてはそこまで本気ではなかったか。フラアンジェリコがいきなり参戦を表明してくるのも想定外ではあっただろうが。
【中山2R】
◎8.シャインレッド
○13.マルターズゲイル
▲7.タンサンドール

 シャインレッドの初戦は直線でずっと内側にモタれていて、全く追えない状態だった。右回りで見直しは出来るし、今開催はハービンジャー産駒の好走も目立つ。マルターズゲイルは決め手はほぼ無いが、先行力は評価できる。溜め過ぎなければ逃げ切りまで考えて良い。タンサンドールもバネは甘く、弾けるようなタイプではない。ただし、脚は続くタイプなので、このコースなら捲って早め先頭という作戦はできるはず。鞍上にアイデアがあるかどうか。


【中山8R】
◎7.キョウエイハピネス
○4.キタサンサジン
▲8.アトランタ
注9.ビービーボイジャー
△1.セイユウスマイル

 基本的には2頭。キョウエイハピネスとキタサンサジンの上位争いになると思う。能力的にはアトランタも加われるのだが、気性的に怪しい面が残り、前回は外枠だったからスムーズにいけたが、今回の枠で同じ競馬を期待できるかは半信半疑。ならばもう一度減量込みでのビービーボイジャーは抑えたい。セイユウスマイルもスピードはある。時計次第だろう。前潰れになるようならディープミタカには注意したいが、Hペースでもキョウエイとキタサンは簡単には潰れない。席は少ない。


【中山11R】スプリンターズS
◎2.ストレイトガール
○13.ミッキーアイル
▲7.ベルカント
注12.ウリウリ
△6.ウキヨノカゼ
△8.ハクサンムーン

 今年は例年の高速馬場とは違い、少しパワーを要する馬場になっている。おそらく6秒台は出ず、7秒台での決着を想定。また、そういう馬場だからか、逃げ切りが非常に少ない開催。逆に、直線での決め手が活きている印象。もちろん、下級条件馬と重賞に出るような馬とを同じ目線で考えるわけにはいかない。スプリンターズSでは、勝つために最も確率の良い作戦は逃げることだ。ところが、今年の逃げ候補、ハクサンムーンとアクティブミノルはどちらも素直には行き難い。アクティヴミノルの前走はスローで展開が明らかに楽だった。ハクサンムーンは散々逃げに拘らない競馬をしてきながら、この2年間勝利がない。その挙句今回は逃げ宣言もしているようだが、逃げられればという前提で抑える程度。前走もペースは楽なのに、だらしなさ過ぎだ。今回逃げたとして、潰れるか残せるかの計算はしにくい。

 今年はストレイトガールに期待。2年前の北海道での連勝から好走が多いが、3着を外したのは3戦だけ。しかし、いずれも敗因はハッキリしている。昨年の函館SSは内で包まれ進路がなく、ほとんど追えないまま。今年の高松宮記念は、香港遠征の疲れが残っており、状態が万全ではなかった上にぶっつけ本番。セントウルSはスローで隊列不利+外ロスの分。今回は一叩きされ万全で挑める。ペースもセントウルSより流れるだろう。あまりゴチャ付く枠は良くないかもしれないが、上手く捌ければ突き抜けられるはず。

 逃げ候補2頭を見ながら案外楽な競馬が見込めるのがミッキーアイル。気性的に詰めて使われるよりも良いというのは確かだろう。欲を言えばGTを勝つにはもっとパワーアップして欲しいところだが、コース自体は問題ないし、高松宮記念は3着したが、ああいう緩い馬場よりはスピード活きる馬場の方が向く。芝は雨の影響ももうなく、丁度良い頃合。

 ベルカントはどういう競馬をするのかが読みにくい。北九州記念は前3〜4頭ほどが飛ばし過ぎでスンナリの競馬が叶ったが、今回同じような競馬をしようとしても、前走ほど隊列は楽ではない可能性が高い。むしろベルカントが逃げても驚かないのだが、中途半端な競馬になる可能性も十分想定できる。それでも伸びるようなら勝てるかもしれないが、昨年秋は控える競馬でどんな成績だったかと思えば飛びつくのは怖い。あくまで可能性ある一頭という扱い。

 決め手となるとウリウリ、ウキヨノカゼが拾える対象。ただし、追い込みが勝ったのはデュランダルまで遡らないと出てこない。いくら差しが効く馬場とはいえ、このクラスの逃げ先行馬はそう簡単には止まらない。どこまで出番が回ってくるのか。期待値は低いと考える。ウリウリはCBC賞でHペースを勝っているが、不利でもない内を皆空けているので、そこを突いたら突き抜けたという、ウリウリが凄いというより、他が何をやっているんだというレース。ウリウリ自身、基本的には軽い馬場の切れ勝負の方が向く。ウキヨノカゼも捲るという武器は一応持っているようだが、スプリンターズSで捲ること自体が難しいし、捲れたとしてもその後がまた難しい。1200mキャリアが浅いとはいえ、時計を示していないのも不安点の一つ。

 香港馬リッチタペストリーは「良いダート馬」ということでいいのではないか。芝のレースを見ると、どこからでも競馬はできるようだが、追ってもサッパリ伸びない。伸びているレースを見せているのはダートかオールウェザーのみ。一応GT勝ちもある。サンタアニタスプリントチャンピオンシップSで、そこで3着だったのはBCスプリント勝ち馬で、ゴールデンシャヒーンを勝ったシークレットサークルだが、たった5頭立て。前4頭が雁行の後ろを進む競馬で、どう見ても競馬が楽。ゴールデンシャヒーンではシークレットサークルに確り逆転されている。
10年にウルトラファンタジーが勝った時は、同時にグリーンバーディーも来日していた。セントウルS2着でグリーンバーディーが1番人気だったが、ウルトラファンタジーは香港でグリーンバーディーに何度も先着していた。つまりグリーンバーディーよりも強いという履歴がちゃんとあった。エアロヴェロシティを物差しにしても、リッチタペストリーが強いという根拠は見当たらない。





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