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函館6日目11R 函館2歳S(G3)

 前半3Fが34秒5という新馬戦は、オデュッセウスとブランボヌールが勝った2レース。オデュッセウスは開幕週の馬場を味方に逃げ切ったが、ブランボヌールは好位から内を突き、メジェルダとの追い比べを制した。先行勢が揃った中、控える競馬で勝利を収めた点は最も評価できる。メジェルダが後の未勝利戦を圧勝したことからも、ブランボヌールの評価が高まった。馬体重以上に大きく見せる馬で、今後の成長力を含め注目だ。

  ホッカイドウ競馬から参戦するのは3頭。まず、角川厩舎2頭は、内リンダリンダと外タイニーダンサーの併せ馬。リンダリンダを2馬身先行させ、最後の1Fでタイニーダンサーがフラフラしながらも追われて一気にリンダリンダを突き放し、2馬身半先着した。

内リンダリンダ(阿部龍)
363−246−130強め

外タイニーダンサー(桑村)
352−235−121G前仕掛け

 タイニーダンサーは、栄冠賞のレース後にソエを気にしていたが、ショックウェーブ効果で何ともなくなり、今回もしっかり追われて反応したことから、全く心配していないとのこと。

「サウスヴィグラス産駒でも、フットワークが芝でも対応できそうな雰囲気があり、時計の掛かる芝なら克服できる可能性は十分あると見ています」

と角川師。リンダリンダは

「相手が攻め駆けする馬で、2Fがいつもより速くなったことが最後の1Fの時計になってしまったと思います。遅れるとは思っていましたし、順調度ではタイニーを上回るものがありますので、何ら不安はありません。母のクリムゾンルージュも管理していて、ラベンダー賞で好勝負をさせてもらっていますが、雰囲気も似ているところがあるので、芝適性は高いと思っています」

と話していた。

 ラプレシオーサは、ナイスヴィグラス(2歳)の外、2馬身半追い掛ける形で途中から完全に2頭併せとなりゴールまで駆け上がってきた。

ラプレシオーサ(服部)
364−239−118G前仕掛け

「能検の時は体も緩く、動きも今ひとつでしたが、速いところを進めていくうちにガラリと変わってきた馬でした。デビュー戦の1分14秒4は優秀で、この時は追走に苦労していた面がありましたが、距離延長の前走は楽に先行することができ、前向きさも出てきた中での圧勝に、こちらが思っている以上の成長力を感じます。芝適性は高いと思っていますし、物怖じしない性格から輸送も全く問題はありません。1700mから芝1200mというローテーションはハッピースプリントと同じで、ハッピーレベルでも前半に苦労していた面がありましたから、不安点はそこですね。跳びが大きい馬なので、スムーズに走ることができる外枠を引きたいですね」

と田中淳師。最内枠が鍵だが、芝適性の高さでどこまで戦えるか注目したい。

◎ブランボヌール
○オデュッセウス
▲ラプレシオーサ
注メジェルダ
△メジャータイフーン
△マコトルーメン
△ラッキーボックス
△リンダリンダ
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中京記念(G3)
◎ダローネガ
○トーセンレーヴ
▲スマートオリオン
注レッドアリオン
△カレンブラックヒル
△アルバタックス
△オリービン
△ナリタスーパーワン
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<明日の狙い馬>
函館1R スノードリーム
 初戦はハミを噛んだ時に鞍上が焦って押さえ込んでしまった。折り合いを欠いたことで、直線はジリジリとしか伸びなかったが、もっと自信を持って乗っていれば、そのまま押し切っていた可能性は高かった。今度は前走以上にウッドでの動きが良く、ひと叩きされての変わり身は期待できる。

函館5R ヴァンキッシュラン
 13年セレクトセール当歳セッションで1億9000万円で取引された良血馬。札幌開幕週の1800mと両睨みだったようだが、時計の掛かる方が良く、函館最終週の新馬を選択。母の父がガリレオで、ディープインパクト産駒ながら少しボリューム感ある体型で、パワータイプに感じるだけに、この選択は功を奏す可能性は十分ある。




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