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東京12R
目黒記念
◎9.ヴァーゲンザイル
▲10.ニューダイナスティ
▲17.メイショウカドマツ
▲12.ムスカテール
▲3.ファタモルガーナ

いくら斤量重たい馬は不振な重賞とはいえ、実績上位の馬が全くいませんね。同時に、天皇賞帰りの馬も不在。レベルの高いレースを経てここに臨んできた馬がいない、と考えましょう。
それなら、この目黒記念で好走馬を毎年輩出してる最有力ローテーション、メトロポリタンS組から入りたいです。
ヴァーゲンザイルの田村康仁厩舎は、重賞に出てくる限りは結構高確率で好走してる厩舎。のべつまくなしに格上挑戦する厩舎とは違って、ちゃんと足りる番組でないと出し渋る傾向があるだけに、このチャレンジは重視したいところです。
ただし、今回の展開はどう見ても前残り有利のスロー濃厚。自分はヴァーゲンザイルを、2走前の内容からかなり覚醒してると感じたからこそ推奨してるんですが、ちょっと今回の展開は分が悪い印象ありますね。

★本日のメイン

京都10R
安土城S
◎7.メイショウヤタロウ
○3.ニンジャ
△1.ホウライアキコ
△4.タマモトッププレイ

メイショウヤタロウは、白井厩舎ではもう上がり目がないと見切られていたのかもしれませんが、高橋亮厩舎に移ってやっとまともに動くようになりました。環境の変化での刺激というより、キチンと扱えば走れる馬だったという説が正しそうですが。
京都の高速馬場にも対応した実績がありますし、今回はハンデ有利にも見えます。高田潤騎手がまだ54kg乗れるとは本当に素晴らしい。ここから入ります。
ニンジャは前走の仕上がりも良かったと思うんですが、極端に上がりの速い展開がハマらなかったんでしょうか。標準馬場で改めて見直します。この馬もハンデ有利だと感じます。
その他は巻き返し期待のタイプに。

ウリウリは極端な腰高極端に完歩の狭いピッチ走法で、いつも最速上がりレベルの脚は見せるんですが、立ち回り下手で追い出しを毎回待つタイプ。斤量が重たいと勝負所の反応が致命的に鈍ります。これまで54kgでも案外な方なのに、55kgでは2回走って両方ダメでしたね。相手が弱くても、それだけでは上手くいかないタイプだと考えてます。

東京10R
東京優駿(ダービー)
◎14.ドゥラメンテ
○17.キタサンブラック
▲1.サトノラーゼン
注11.サトノクラウン
△13.リアルスティール

印は直前パドックまで見ないと打つのが難しいと感じてるんですが、それでも大まかに考えれば皐月賞組のレベルが高いはず。
皐月賞の6着以内、それと別路線からの1着馬。組み合わせ論としてこの中だけだと思います。
前走連対馬が例年より少なくて、皐月賞の上位下位もIDMに開きがありますから、近走2度負けてる馬ではまず無理でしょうし、多分直線半ばで混戦にもならないぐらいの力差があるでしょう。
そして雨予報がまた外れて日曜東京は快晴、またオークスのようにサンデーの血を重視すべきかと。
あと不安なのは、どうも関東関西ともに、直前の追い切りが軽いように感じたことです。馬場の影響だとも言えませんし、手加減しなければいけない何かがあったか?は、チェックしておきましょう。何度も言ってますが、ビシバシいじめて体が仕上がった上で、当日の脚元に難があるのはまだOK。脚元の不安が先に出ていて、いじめ抜くことができずに、ダービー当日の体が緩んでるのはマイナスです。

その他で気になるのは、展開。
先行履歴のある馬がそもそも少なくて、超Hペースで競る流れも多分ないでしょうし、オークスと同じく5Fないし6Fほどのトップスピード持続力比べでしょう。序盤に相手の体力を削らずに進むはずで、結局素質を最大限引き出した瞬発力勝負になるかと思います。
皐月賞上位馬がダービーの距離に不安があったり鈍足すぎたり、レベルが低い年なら瞬発力の高い馬を、適性の考えでディープブリランテやキズナを取捨する考えでいいんです。ですが、今年の皐月賞組のように、先行馬までみな距離大丈夫そう、おまけに展開は前が楽とあれば、「総合力の高い先行馬を瞬発力の序列で低いからと軽視しない」考えが重要になるでしょう。持ち味が「渋太さ」という馬はおそらく用無し、穴も多分先行馬から出るでしょうね。究極の盲点としては、エイシンフラッシュが勝った年のように、レース上がり3F31秒台になってしまうような極端なスロー。これだとさすがに、馬の気のままに競馬させたいドゥラメンテでも厳しい競馬になるはず。
なので、一番注意したいのはスピリッツミノルを2番手で操るキタサンブラックの出方であり、皐月賞を1番人気で出遅れた反省をどう活かすのか、というサトノクラウンの作戦です。サトノクラウンの2列目確保は、実は十分考えられるのではないかと思ってるんですが…。
リアルスティールとドゥラメンテ、どちらを上に取るにせよ、軽視できないのはキタサンブラックとサトノラーゼン、そしてドゥラメンテの後ろに回りたくないサトノクラウン。この3頭のうち運の巡り合わせが良かった馬が、勝ち負けワンチャンスあるのではないかと考えてます。

あと、厩舎ランク的な側面から指摘したいのは、ディープブリランテの頃の矢作厩舎に比べて、今の矢作厩舎は勢いがイマイチだということ。堀厩舎と池江泰寿厩舎はおそらく仕上げ違いは起こさないだろうということ、でしょうか。







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