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★本日のメイン

小倉11R
小倉大賞典
◎2.コスモソーンパーク
○13.マイネルミラノ
▲6.カレンブラックヒル
注9.ヒットザターゲット

ハンデ戦なのに斤量の重たい馬が毎年激走するということは、重賞勝ち格があることが多いに強みとなる、ということ。安定して走るというよりもハマれば強烈だったという実績の方が有利な条件です。
そしてもう一つ、昨日今日と小倉は雨に見舞われてるようですね。少なからず細かい機動力が殺され、徹底的にスタミナで押し通すタイプが有利な状況に拍車がかかるかと思います。
馬柱は地味を通り越してほとんど走れてない、あるいは大敗が多い。しかし過去に重賞で良い勝ちっぷりを見せたことがあり、いつでも強いというタイプを狙えるレース。
そこでまずは、カレンブラックヒルとヒットザターゲットですね。カレンブラックヒルは久々に栗東坂路で50秒台自己最速タイムを記録してるんですが、この水準のタイムを出したのは復活したダービー卿CTと本気の勝負だった天皇賞秋以来。それを上回る動きを見せています。小倉はこれまで未経験なのですが、重馬場得意で徹底淡白なタイプだけに、条件は合うはず。ちょっと人気は集めてるようですが、見せ場以上のものは必ず作ると思います。
そしてヒットザターゲットも、2年前にこのレースを勝ってから久々のG3戻り。これまで高いも表を設定し続けて、ずっとG1G2ばかり使ってきた馬なんですよ。未だに宝塚記念や天皇賞秋で入着できる力がある馬なので、57.5kgなら正直軽いはず。

しかしそれ以上に今回は、関東圏で見ていて重馬場だからこそ推したい馬が2頭います。
コスモソーンパークとマイネルミラノですね。
コスモソーンパークは、毛艶や足腰だけならオープン入りしてからずっといい状態をキープしてたのですが、瞬発力がゼロでどうしても決め手が足りず、サンデー系にやられまくっていた履歴でした。瞬発力が全部殺される状況なら絶対に足りる馬だと思うんです。ハンデ56kgは正直重たいかと思いますが、特殊適性持ちという強みを推したいですね。
そしてマイネルミラノは、逃げに開眼してオープンまで底を見せず駆け上がってきた素質馬。中山金杯のレコード決着の引き立て役となってしまいましたが、距離が縮むのにペースが遅くなる今回は、かなり展開が楽になるものと思います。このクラスで足りる力もあると感じてるので、馬場が特殊なようだからこそ推奨したいですね。
レッドレイヴンはちょっとでも嫌気さす要件が増えると気を抜いてしまう馬なので軽視。

京都11R
洛陽S
◎1.ゴールデンナンバー
○11.ハナズゴール
▲14.サクラアルディート
注10.ダノンプログラマー

オープンに上がって頭打ちの成績をずっと重ねている馬ばかりで、展開やメンバーどうのこうのより、全体に変わり身予想となりそうなムードですね。そういうのは当日のトラックバイアスに大きく影響してしまうので、なるべく回避したいところ。現場で馬見ないと分からないところもありますしね。
それならば、前走強烈な京都コース適性を見せて体調良好なのを示しているゴールデンナンバーからでしょう。前走の再現をすれば勝てるメンバーだからです。
ハナズゴールも、強すぎるメンバーとばかりぶつかった海外遠征でしたが、G3どころかオープンまで格が落ちれば勝ち負け水準のはず。先週から栗東坂路で乗っていますし(また中間外傷あったようですが…)、全然他の馬で勝てない加藤和宏厩舎からしても、ここは是が非でも獲りたい鞍だと思います。
マイルで変わり身がありそうなのが、サクラアルディートとダノンプログラマー。

東京11R
フェブラリーS
◎4.コパノリッキー
○5.カゼノコ
▲1.ローマンレジェンド
△9.サンビスタ
△10.ベストウォーリア

コパノリッキーは、レース分析をして「これまで見せた最大パフォーマンス比較」をするなら、否定する要素はないはずです。しかしそう思っていた昨年同レースのベルシャザールや、チャンピオンズCのコパノリッキーが、思わぬコケ方をしてきたのも事実。ダート路線のトップクラスは、最近一つボタンを掛け違える驚きの結末で終わることが多いように感じます。
コパノリッキー自身も、圧勝していざ次も信頼、と思った時に負ける性質もあり、ちょっと怖いタイミング。反動が出やすいタイプなのか?とも思いますが、追い切りを見る限りはそれもなさそうなんですよね…。強いのはわかってるはずなのに心中はしにくい、何ともむず痒い心理がありますね。勝ち馬候補として最初に挙げるのは当然、という考えは示しますが、最近は地方交流戦に適性を合わせすぎてて、府中マイルとはピントがズレる可能性はあると思います。

そのコパノリッキーを負かす候補、あるいはIDM75以上を出してくれる候補として、カゼノコとローマンレジェンドを推します。
ホッコータルマエがフェブラリーSを回避して、フェブラリーSがG1として軽視されてる風潮があることが残念ですが、そういう行動を取ったのは、あくまでホッコータルマエのように海外G1を狙える地位まで上がり切った馬だけ。その他の馬は依然としてフェブラリーSが年末年始ダート路線の締めくくりであり、このフェブラリーSに体調ピークを合わせられた、まだ上がり目を残している馬が飛躍すべきではないかと思うんです。その候補としての2頭ですね。
カゼノコは、JDDを制して賞金があるため、G1前哨戦から始動という形が取りにくいはず。大抵のJDD勝ち馬は反動を克服するのにも時間が掛かりがちで、レース勘を取り戻すまでが難しいんです。それがやっと、前走の川崎記念でこの馬らしさを見せられたというわけ。完璧な形で抜け出せたホッコータルマエに迫り、能力基準としてサミットストーンを大きく交わしたことは、十分な力の証明と言えるはずです。そういう背景があって、成長伸び代真っ只中にある明け4歳馬という強みはあるはずですよ。
ローマンレジェンドは、競走成績の中でほとんど唯一の汚点が、阪神ダート1800mが苦手だったということだけの馬。チャンピオンズCはこの馬らしい根性を見せてくれましたし、後肢のバネの良さは経験していませんが東京ダート向きのように思います。札幌ダート1700mレコード決着を58kgで勝っているので、スピードセンスに不安なし。スランプが長かった昨年よりも履歴はいいですしね。
ベストウォーリアは、1800mでももう少し抵抗してほしいなと感じる向きもあり、また今シーズン絶好調に達してないと見えるので、少し下げました。
サンビスタもIDMは足りるんですが、使いすぎのローテーションに見える分、上積みがどうかと。
まずはコパノリッキーに並んで交わすというのが命題ですから、その他のスランプ気味の馬では、当日強烈なトラックバイアスの恩恵があっても厳しいと思います。






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