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南風が吹き、すっかり暖かくなりましたが、その南風が強いとなかなか難儀。先行勢は向正面で風受け役になり不利。ペースが遅くても差しが効いていたのはそういう背景も。そこに雨が降ったら?芝はさすがに内は死ぬかも。ダートも脚抜き良くて前が有利なのか、それとも風で差しが効くのか。もはや前日で計れる要素は無さそう。


【中山6R】
◎6.ダイアゴナルクロス
○13.ジュラテリアバール

 シェイプリーもメテオーリカもラクリモーサもスピードの無い差し・追い込み馬。脚抜き良い馬場になってどこまで追い込んでこれるのかの計算は立て難いし、組み合わせ的にもスローだろう。さすがにこの組み合わせなら先行馬を考える。ダート不良馬場で好時計勝ちがあるダイアゴナルクロスの、久々のダート戻りに期待。ジュラテリアバールは馬体は良く見せるが、芝では限界感もある。ダートでの新味は期待してもいい。


【中山11R】マーチS
◎5.ジェベルムーサ
○10.エーシンゴールド
▲12.クリノスターオー
注9.グラッツィア
注1.グランドシチー
△13.クリソライト
△15.ソロル

 毎年一筋縄ではいかないレース。ハンデ戦なだけに仕方がないが。OP特別のレースにも関わらずGU並みの指数を出したジェベルムーサ。重賞勝ちも無いのにハンデ57kgは背負わされたという見方になるが、指数の観点からは相応というところか。フェアウェルSで2着に負かしたワイルドフラッパーはTCK女王杯でメーデイアの2着、エンプレス杯では2着に2.2秒もの大差を付ける圧勝。牝馬としては別格の馬で、決して相手が弱かったわけではない。今年はJCダート改めチャンピオンズCを狙える器だと思っている。もちろん、後にJCダートを勝つ馬がコロッと負けるのが中山というコースであることは頭の片隅に置いておくが、普通は負けないと思う。
 対するはエーシンゴールド。こちらも指数は70に乗せて来た。元々能力の高さは示していたが、3歳春の段階ではまだクリソライトに遅れを取っていた。しかし、今ではもう逆転しているのではないか。新興勢力として期待していきたい。
 クリノスターオーはアルデバランSではエーシンゴールドに完敗を喫したが、これはかなり展開が厳しい。1900mと1800mでは求められるスタミナが一段階違う。妙な言い方にはなるが、クリノスターオーにとって1900mではスピードがあり過ぎるように映る。もちろん、その展開を3番手から圧勝したエーシンが強いのは言うまでもないが、クリノを1800mで見直すという手もありだと思う。
 以下はあまり頭のイメージは持てないが、脚抜き良い馬場ならのグラッツィア。ハンデが重くとも得意距離・コースのグランドシチーは押さえが必要。クリソライトとソロルはもう少し上積みを見せてくれないと。現3歳世代もダート路線は層が厚いが、この4歳世代もなかなか。立直し、あるいは成長次第では。


【中山12R】鹿島特別
◎16.ミヤジエルビス
○2.コーリンギデオン

 土曜のダート1200mの時計がやけに遅いのは風の影響。時計が不要で、かつ、決め手が活きる状況。さらに雨が降ってどうなるかは分からないが、脚抜き良い馬場でも極端に時計が速くならないのなら、イーグルカザンの2走前のような時計で走っている履歴を尊重する必要はないということ。近4走内に重馬場でしっかり負けている履歴があるミヤジエルビスだが、福島や中山では追走スピードの面で苦労している様子もあったし、時計が要らないのなら決め手で上位に取れる。似たようなタイプがコーリンギデオン。末は堅実だが、展開待ちというタイプ。この枠、鞍上なら、フルーツラインCと同じイメージで乗ってもらえれば。


【中京11R】高松宮記念
◎9.ストレイトガール
○15.スマートオリオン
▲6.リアルインパクト
注17.スノードラゴン
△3.サンカルロ
△5.コパノリチャード
△11.インプレスウィナー

 一線級との対戦が無いが、ここまでいろいろな課題をクリアしてきたストレイトガールが、外堀りは埋まっている状況だと思う。雨が降っても北海道開催での好走があるし問題ないはず。展開面でも丁度良さそう。対するはスマートオリオン。かつては阪急杯組が優勢だったが、中京が改修されてからはオーシャンS組の好走が目立つ。比較的馬場の良く時計が出易い阪神と、春の開幕2周目とはいえ馬場が重く時計が掛かる中山。今の中京に繋がりやすいのはどちらかと考えれば、後者の方になると思う。特に今年の中山の馬場は例年にはない特殊仕様。雨で力を要す、時計の掛かる馬場になるのなら、チャンスのある一頭だと思う。速いペースの追走は苦労しないし、逃げなくても構わない。やりあう前を見ながら抜け出してくるイメージは持てる。
 スノードラゴンも展開を考えればありそうな一頭だが、中京で大トビ馬が差してくるイメージはあまりない。中京で差してこれるのはキチンと加速が効くタイプ。展開が向く可能性はあるが、過信はしない。それなら、リアルインパクトが出遅れなければどうか、という可能性に賭けてみたい。この馬の持続性能の高さは中京でも活きると思うし、完全に不調からは立ち直っている。多少太く見せるが、あまり問題もないのだろう。オーシャンSは出遅れが全て。負けはしたが距離は経験した。距離経験がないコパノリチャードよりは上に取る根拠がある。
 コパノも阪急杯の内容は、それ以前とはガラリと違うもの。成長は確かにあると思う。しかし、場合によっては前走以上のペース。テンが速い馬は他にもいる。ハナ、あるいは、被されない位置が取れなかった場合にも、脚を使ったり粘ったりできるのかは未知数。それこそ展開を見るならサンカルロをまた考えなければならないかもしれないし、9秒台で足りるようなら、インプレスウィナーも忘れてはいけないか。
 とにかく、今の中京で雨まで降ったのではもう逃げ候補は一頭も買いたくない。ハクサンムーンに重い馬場は無理だろう。レディオブオペラも前走の馬体減から立ち直っているのか分からないし、こちらも重い馬場の経験は無い。力の要る馬場ならマヤノリュウジンは見直したい一頭なのだが、控える競馬ばかりで、陣営がこの馬の武器を分かっておらず、持ち味を殺している状況では手を出せない。





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