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★本日のメイン

中山10R
有馬記念
◎6.オルフェーヴル
○1.ダノンバラード
▲9.ルルーシュ
注3.カレンミロティック
△10.アドマイヤラクティ
△13.トゥザグローリー

有馬記念を優勝したオルフェーヴルとゴールドシップ、改めてその内容がどういったものだったのかを見直してみましょう。
オルフェーヴルが勝った2011年は、出走メンバーが煮詰まっていた時の超スロー展開。
中山の2500mなのに33秒台の上がりが必要になる究極の上がり勝負だったのですが、オルフェーヴルは見事にそれに応えました。
ゴールドシップが勝った2012年は、当時不調の極みだったアーネストリーとビートブラックが重たい馬場で競りとなり、先行集団が半端に追いかけ過ぎたことで先行勢が総崩れとなった展開。
8頭か9頭分ほど大外を回しての勝利で、有馬記念の基準で考えてもなかなかお目にかかれないスタミナレースに助けられた部分もありますが、非常に高い走破力が大いに活きたと考えて良いでしょう。

しかる後に、今年のレース展開を想定してみます。
先行集団の中に、カレンミロティックは恐らく紛れこんでいるはずですが、2列目候補となりそうな大半の馬は、池江泰寿厩舎所属ですよね。
好枠を引き恐らく2番手のダノンバラード、金鯱賞でカレンミロティックと付かず離れずの位置だったラブリーデイ、ジャパンカップでエイシンフラッシュの真横にいたトーセンジョーダン。
トゥザグローリーも、彼らのすぐそばでの追走が濃厚。この馬が激走した2度の有馬記念は、どちらもラスト3Fにて11秒台が連続するスローペースでした。
相手の出方や枠順の差で多少位置取りが前後するにしても、レースの押し引きの優先権は、「池江厩舎の誰か」となることは間違いないはず。
おまけにどの馬も、ワンチャンスあるならスローペースと言うタイプばかりで、全体のペースが緩むのは歓迎なんです。
池江泰寿厩舎の5頭に、それぞれハイペースにする根拠が皆無、陣営の総意と言えるでしょう。

改めて、過去2年の有馬記念を見比べて、どちらに再現性があるのかは明白ではないでしょうか?
池江泰寿陣営のオルフェーヴル他4頭だけの話でなく、カレンミロティックやルルーシュらも、過去の履歴から消耗戦に持ち込むのは決して歓迎ではありません。
ゴールドシップは、自身も初ブリンカー装着などでどういう挙動するのか分からないところがありますが、自分との戦いだけで済めばいい状況ではなく、むしろ四面楚歌に近いレース展開だと言えます。
ゴールドシップはスピード値自体が低く、高速馬場が全く得意ではないというのはもう見知った認識となってるようですが、「スローに嵌めれば全然怖くない」というのもまた同じく認知されてるのではないでしょうか。
ゴールドシップの底力を引き出すためには、何頭かの同型・仲間がいて、展開に疑心暗鬼になるような奇妙なムードが発生しないといけません。

オルフェーヴル自身の馬体がもう欧州仕様になっていて、昔と同じようなスローペースになると動きが鈍い可能性も確かにあります。
しかし、いろんな動きが加わって展開に連動性があったとしても、「ゴールドシップとオルフェーヴルの一騎打ちになる」ような状況はほぼ見込みづらいのでは?
いかに須貝尚介厩舎に勢いがあろうが、孤軍奮闘で勝ちをもぎ取れるとは思えません。
全体のスローペース想定、ゴールドシップの軽視、あるいはオルフェーヴルすらも出し抜いて押し切る先行馬がいるかも?の所まで見ておいた方がいいと考えています。

まずは池江泰寿厩舎のワンツー筆頭候補として、ダノンバラードの巻き返しが本線。
天皇賞秋は今年の下半期の重賞レースで文句なしに最高レベルのレースだったと思うんですが、あのラップで先行したら普通は止まります。
まあ、馬場が速い状況ならあのペースでもいいのかもしれませんが、1分58秒台走破だとさすがにキツすぎですね。
同じぐらいにバテているダイワファルコンが福島記念で即巻き返し、逃げていたトウケイヘイローが香港Cで2着、2着に残したジェンティルドンナが次走JC勝ちなので、どれだけキツイものだったのかおおよそ測り知れるはず。

また、昨年の有馬記念で3番手追走していたルルーシュも、「昨年は悪夢に魅入られた」と度外視して今年狙い直すことは可能。
休み明けとなったアルゼンチン共和国杯は先行勢総崩れの中で3着。ジャパンカップはあまり得意でない究極の上がり勝負で、アドマイヤラクティと前後する位置。
アドマイヤラクティがやたらと人気を集めていますが、この馬も同じように有馬記念でペースが遅めなら浮上していいはず。
そして金鯱賞のIDMが良かったカレンミロティックも押さえましょう。

阪神12R
ギャラクシーS
◎16.マルカフリート
△1.ファリダット
△4.フリートストリート
△9.ナガラオリオン
△10.シセイオウジ

これは本当にIDM通り。
アーリーデイズの前走の3着激走の内容が、IDMたったの63と言うことに驚き。
重賞勝ち馬で70チョイ上、オープン勝ち馬で68前後ぐらいは出して欲しいのがIDMのだいたいの想定なのですが、今のダート界はここまでレベルが低くなっているとは…。
フリートストリートがたったIDM67と高速馬場適性だけで重賞を勝ててしまったことも、ちょっとおかしいなと思える部分で。
ちょっとした昔の実績馬が、「昔のパフォーマンスをちょっと思い出す」ぐらいで楽にオープン勝ち負けは出来ると考えていいでしょうね。

だったらマルカフリート一択です。
58kgは背負いなれている斤量、揉まれてスピードを殺される心配のない大外枠、大得意の阪神ダート1400m。
増本豊厩舎から中村均厩舎に移りましたが、増本豊厩舎の1000万クラス以上の馬が、転厩してことごとく息を吹き返していますね。土曜日もメイショウゲンブが激走していましたし。
いきなりから走らせる仕様にしていると見て間違いないでしょう。






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