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京都7日目11R 菊花賞(G1)

 皐月賞、ダービーとも2着だったエピファネイアが、クラシック上位馬の大半が出走しない菊花賞に向け、前哨戦の神戸新聞杯を圧勝したとなれば、当然主役の座は譲れないだろう。しかし、リングハミに替え、舌を縛って挑み、折り合いも大分進境を見せた前走から、中間もリングハミを着けて追い切りを行っている状況から、あまり慣れさせてしまうと、本番で効果が見られない恐れもある。気難しい象徴とされるオルフェーヴルは、レースでは早々とリングハミに替えて三冠馬へと輝いたが、追い切りは常にエッグハミで行っている。菊花賞ではリングハミに替えたエアシャカールも、中間はエッグハミのことが多かった。

 エピファネイアに付け入る隙があるとすれば、さらに上がりの速い競馬への対応となる。折り合いに気を使うがゆえに、道中我慢をし過ぎると差し届かないケースも考えられるし、最近結果を出すパターンの早めに捲り切って直線先頭のパターンだと、逆に終いの伸びを欠き、決め手のある馬を封じ込むだけの数字も乏しい。強いのは認めるが、クラシックを勝ち切れなかった馬の弱点も持っているだけに、他馬の大駆けを狙う手も十分ある。

 ◎はヤマイチパートナー。逃げ切りばかりが目立った札幌記念当日の芝のレースで、好位差しを決めた唯一の馬。この時は中間に汗取りを着用し、きっちり馬体を絞っての勝利だったが、前走は久々の輸送競馬で馬体が減り、エピファネイアに交わされた4コーナーからバテず伸びずで10着に敗れた。しかし、馬体が減ったことを気にしていれば、菊花賞に向け無理せず馬体回復に務めることが予想されるが、この2週は長めからビッシリ追い、内にモタれ加減でもしっかりした脚取りで上がりをまとめた最終追い切りからも、前走以上の仕上がりは間違いない。トライアル敗退からの本番巻き返しはよくあるパターン。ヤマイチパートナーの一発に期待する。

◎ヤマイチパートナー
○エピファネイア
▲マジェスティハーツ
注ダービーフィズ
△サトノノブレス
△インパラトール
△ナリタパイレーツ
△ラストインパクト
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ブラジルC
◎サトノプリンシパル
○ベルシャザール
▲ハートビートソング
注ナムラビクター
△キラウエア
△ダノンゴールド
△ツクバコガネオー




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