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函館6日目11R 函館2歳S(G3)

 今年の函館の芝は例年以上に時計は出やすい週があったが、1200mで1分09秒台はクリスマスとオールパーパスの2頭のみ。クリスマスは、ブリーズアップ出身馬で初戦からかなり仕上がっていただけに、上積みは乏しい。当時より馬場が少し時計が掛かり、馬体の維持が命題の状況のクリスマスより、余裕残しの体つきで快勝し、それからの上昇度は一番と言えるオールパーパスの方がより魅力を感じる。

 しかし、函館組で特筆できる馬は正直見当たらず、そのレベルならホッカイドウ競馬のハッピースプリントで十分勝負になる。アッミラーレ産駒だが、背中が良いと誰もが絶賛し、デビュー戦や普段の攻め馬に乗る岩橋騎手が

「時計の感覚が狂うほどスピード感を感じない走りだが、実際は想像以上に出ている。デビュー当初よりトモの緩さも大分ましになり、軽さがある分、芝の走りはむしろ適性は高いはず」

と話せば、管理する田中淳師は

「過去2回の函館2歳S挑戦より手応えを感じる。1週前に古馬オープン馬と本馬場で併せてしっかりと追い、直前馬なりは予定通りだが、それでも坂路での時計は少し速めに。無理して出している訳ではないから、状態の良さの表れでしょう」

と、調子の良さに太鼓判を押す。過去に管理しているサンレイレーザーとの比較でも、それ以上との評価を岩橋、田中淳師ともに話している点からも、これほどまでに人気のない今回が絶好の狙い目と言える。

◎ハッピースプリント
○オールパーパス
注ビービーブレイン
△クリスマス
△ファイトバック
△マイネルフォルス
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 函館8Rのトウショウバラードは、1年1カ月振りで入厩後の本数が1本と少なく、人気を落としているが、トウショウ牧場から追い切り日は新冠の育成公社に運び、水曜と土曜日に速いところを実質10本の追い切りを消化している。新しくできた坂路はかなり負荷が掛かり、トラックコースに直結しているコース形態なのでスピードを緩めず坂を駆け上がることもできる。減量器用も魅力で、いきなり好勝負可能だ。




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