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【中山6R】
◎4.バロンドゥフォール
○13.モンテエベレスト
▲5.トウショウブライド
△10.サンダーオーシャン
△12.インプロヴァイズ

 バロンドゥフォールはこのクラスでも十分通用する馬体。前走の末脚は豪快に映ったが、実際の時計としては上がり35.9秒。展開が向いた部分もあるだろう。しかし、土曜は外差しが目立った。フラワーCでは4コーナーでかなり馬群が横に広がる程。馬場状況的に差し追い込み馬を狙っていっても良さそうなら、この馬にとっては追い風だろう。モンテエベレストは距離短縮に興味がある。馬体は良いがパドックでのチャカ付きが目立ち、レースでも折り合いを欠くシーンがあった。マイルは初で外枠だが、今の馬場なら。トウショウブライドはかなり脚が長く、パワーと持続力に優れている。外回しでも良いなら、大型で不器用でも。穴ならサンダーオーシャンを考えたい。ダートで勝ったが、芝が全くダメなわけではない。大トビで速い脚はないので上がりが速くなってしまう東京では厳しい。3走前は鞍上にありがちな「ヤラズ」の部類。まともな追走ならどうか。インプロヴァイズはどうしても非力さが気になる。ウォーエンブレム産駒の良さでもあり欠点でもあるが、今の状況だと強調はしたくない。


【中山11R】スプリングS
◎5.ロゴタイプ
○16.マンボネフュー
▲11.ヘルデンテノール
注13.アドマイヤオウジャ
△9.ショウナンダイラ

 弥生賞でのコディーノのように、既に権利のある馬はここを本気で勝ちに来る必要がなく、ロゴタイプもとりあえず距離などへの対応を確かめるようなレースになる可能性はある。1着まで行く可能性もあるが、この本命はとりあえずという扱い。逆に、まだ権利の無い馬は必死だ。
 見直し筆頭はマンボネフューだろう。共同通信杯では直線で前が壁になってしまい、ずいぶんロスの多い競馬となってしまった。大外枠もベゴニア賞では克服しているし、距離も2000mを勝っている。得意の中山でならチャンスはあるはず。ヘルデンテノールはレースを見ている限りだと、ほとんど折り合いに苦労のないタイプに見えるのだが、吉田豊騎手にとってはそうでもないようだ。必死に溜めて脚を余してカミノタサハラに負けたわけだが、セントポーリア賞では楽に2番手に付けての快勝だった。にも関わらず、あの位置取りには不満だった様子。この辺りの感覚の違いは理解に苦しむが、馬体はここでも劣らない。ジュニアCは超スロー、馬群に入れたが抑えきれず、直線も捌けずと不器用な面はある。とにかくスムーズな競馬ができれば。ここまで重賞を勝ったディープ産駒は弥生賞のカミノタサハラのみ。カミノタサハラは500kgを超える馬格があった。そしてそれはヘルデンテノールも同じ。勝っていける器はあると思う。
 アドマイヤオウジャは逆に小柄なディープ産駒ということなのだろう。得意のスローでも伸びなかったところを見ると、2000mの前走は距離が長かったのではないか。そういう意味では距離短縮は歓迎と言えそうだ。若駒Sで上位だった馬は、3着メイケイペガスターが共同通信杯を勝ち、4着ミヤジタイガが弥生賞で2着。2着マイネルクロップと6着サンガヴィーノは500万を勝った。肝心の勝ち馬リヤンドファミユは故障離脱してしまったが、残るアドマイヤオウジャも楽しみではある。しかし、おそらく今回はスローペースというわけにはいかないだろう。もう一段伸びシロを見せることができるのか、今回が試金石だと思う。
 他も混戦だと思うが、大穴ならショウナンダイラ。上の中山6Rで触れたインプロヴァイズとは対照的に、馬格があるウォーエンブレム産駒だ。ダートで2連勝しているが、新馬戦は芝で2着している。そのレースは超スローペースなのに捲った勝ち馬を誰も追いかけないというおかしなレースだった。芝で底を見せたとは言えず、馬体的にも劣らない。





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