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土曜はパドックでも煽られる程の強風でした。中山パドックは風が巻き込んで来る構造になってるんですが、さすがにここまで風が強いと難しく感じます。ダートは脚抜きが良いのでスピードは必要。それでも風に負けない馬格も欲しい。デカくて速い。それは単に強い馬ということですが、なかなかそんな馬はいないので、結局下級条件では前残りが多かった気がします。明日は土曜程の風ではなさそうですが、どうなることやら。
【中山2R】
◎6.セトノブロッサム

 新馬で見た時からダートなら面白いのではないかと思っていた馬。マイネルラヴ産駒も骨量の多さが目立つが、母父ファスリエスとなれば尚更か。脚が長く牝馬同士でなら馬格の面でも上位。牝馬限定戦で全体の指数も低い。初ダートを考えたくなる場面だし、鞍上戸崎騎手というのも魅力となるか。馬場がどこまで乾くかは分からないが、このコースとしてはアポロレジーナもナスノクロスも否定はしない。


【中山8R】
☆13.マスターエクレール

 履歴を見直してみると1000m専用馬という可能性は高いものの、今回初ブリンカーということでちょっと興味が沸いた。パドックからかなり気性の勝ったタイプで、レースに行っての揉まれ弱さもある。スピードはあるがなかなか活かし切れないレースが続いている。馬体は悪くないので、初ブリ+外枠で被されず&揉まれずなら一発ないか。


【中山11R】弥生賞
◎12.エピファネイア
○3.コディーノ
▲8.カミノタサハラ
注7.ヘミングウェイ
△6.キズナ

 関東に居る身としては見たことないエピファネイアには期待したいと思っている。しかし、改めて今年の3歳牡馬を見渡してみると、どうにもレベルが高いようには思えない。実際にエピファネイアを見てどう思うかは明日のお楽しみだが、期待先行の評価であることは間違いない。実際に、示しているものとしてはスローの上がり勝負で強い、ということだけだ。時計勝負やHペースのスタミナなどは未知数ということになっている。幸い、今の中山は時計も掛かるし、弥生賞というレースもスローになり易い。今持っている武器で戦える可能性は十分あるだろう。

 ラジオNIKKEI杯2歳Sの時計は、いくら超スローとはいえ過去10年で2番目の遅さ。一番遅いのは07年のサブジェクトが勝った年。重馬場だったが、結局その年は未勝利脱出に6戦も要したディープスカイがダービーを勝った。3番目を見ると、00年のヴァーミリアンが勝った年。この年はディープインパクトが三冠を達成。ヴァーミリアンは後にダートで大活躍したが、他の馬は芝のGTを勝つことはできなかった。速ければ良いというものでもないが、2分01秒台に乗った年はヴィクトワールピサ、ロジユニヴァース、サクラメガワンダー、コスモバルクと、世代的にも強いと言われる世代が該当している。果たして2分05秒台だった今年の世代は?

 コディーノはひとまず評価。藤沢和厩舎の勢いの無さは気がかり。脚が短くコンパクトなタイプなので、馬体的に2000mは上限ギリギリという印象。ただ、スローなら誤魔化しは効く。カミノタサハラは素材評価もある。中山より東京が向いているのは確か。実際ホープフルSはずっと外を回るという形になってしまった。1、2着馬とはそのロスの差という印象で、実際に当時の指数もサトノネプチューンよりカミノタサハラの方が高い。なかなか重賞を勝てない今年のディープ産駒だが、やはり馬体の幅の薄いディープ産駒は大成しないのだろう。初年度のディープ産駒は皆薄かった。昨年のディープブリランテやワールドエースはしっかりトモ幅があったし、トーセンホマレボシも大型馬だった。その点ではカミノタサハラは合格点と言える。怖いのは包まれて動けなくなること。
 一方、キズナは馬体重は大きいが、スローの上がり勝負という、ディープ産駒の得意条件とも言えるところで叩き負けしてしまったことで、ある程度底が知れてしまった感もある。土曜にトーセンパワフルを初めて見たが、トーセンパワフルに勝っても何も威張れない。
 それなら末脚の堅実さを評価しヘミングウェイを抑えてみたい。父ネオユニヴァースと母父マキャヴェリアンの組み合わせはヴィクトワールピサと同じ。馬格が全然違うが時計が掛かる今の中山なら面白そうだ。





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