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★本日のメイン

小倉11R
小倉大賞典
◎12.ダローネガ
○15.ゲシュタルト
▲16.ミッキードリーム
△1.パッションダンス
△12.エクスぺディション

どちらかというと、小倉が得意な実績馬がいつも有利なレース。
昨年このレースでコケたエクスペディションを、冬馬だからと見切るのか、あるいは今回は平気なのかと悩む所です。
しかし、今の時期にハンデ戦で混戦モードを演出するのなら、ポジティブに評価したいのは4歳馬。
ここは京都金杯が全然ハマらなかったダローネガの見直しですね。
ストロークの大きな走り方や、出遅れ癖から道中押し上げるような動き、トップスピードになかなか乗りきれない様子から、やっぱり1800mの馬でしょう。

それと、AJCCでの不利が致命的だったゲシュタルトも、ここが狙いのローテーションに見える1頭。
長浜厩舎と勝浦騎手は意外に相性が良いばかりか、重賞で任せる関係でもあります。ゲシュタルトも、スプリングSで激走させた経緯から皐月賞で乗せてますね。
前走勝浦騎手が脚を測るように先行させたのも、目標のレースがあってこそでしょう。
正直、追い切り映像が欲しかったんですが、ゲシュタルトは小倉コースだとガサツな動きでも来れているので問題ないかと。
休み明けから2〜3戦目の小倉で好走と言うパターンを踏んでいる以上、今回も買いだと思います。

ミッキードリームは、ようやく動きが良くなってきたと言えます。走りが中距離質でトビが大きく、小倉はイケる口のはず。
パッションダンスは、最近勢いのある5歳世代のディープ産駒ですが、クラシック路線を経てない馬なので重賞に当てると若干不安。

京都11R
洛陽S
◎5.マックスドリーム
○7.ダノンプログラマー
▲2.カネトシディオス
△9.ヒットジャポット

今の京都の馬場は、脚の使い所が相当難しい馬場のはずで、他場での好成績をそのまま持ち込める馬場状態ではありません。
何よりそう言う馬場でほぼ全馬乗り替わりというのが、一つこのレースを考える上でのポイントでしょうね。
フレールジャックは、440kgを割る細身のバネ型。通常の時計が出る馬場ならともかく、出遅れのある瞬発力タイプがボコボコ馬場の内枠で揉まれると、かなり厳しいと思います。
そしてそれはサウンドオブハートにも同時に言えること。何で牝馬限定戦のオープンを2勝してるだけの馬が、古馬の大半が56kg自身が55kgの斤量関係になっているのに、人気しているんですかね…。
こう言うタイプも、乗り替わり不安を指摘できる例だと思います。

こう言う時こそ、大型馬の捲り差しが狙える状況。
マックスドリームは、東とローカルに重賞があってある程度騎手が散る中、隙間のオープンを狙ってきたとも言えますね。
末期馬場なので、大半が頭打ちになっている馬同士の戦いになると見込んでの出走も良し。上村騎手とは言え、この騎手で連戦連勝しているので問題ないはずです。
ダノンプログラマーは四位騎手とハマるキャラ。直飛節でトモ甘めなのでかなりエンジンの掛かりが悪く、下り坂平坦で助走をつけないと乗れません。
この馬の場合は、鞍上が知っていると言うこともポイント高いと思います。
今回はサンレイレーザーとの斤量差もなくなりました(清水S3着時)。
カネトシディオスは、徹底したピッチ走法で、やっぱり平坦コースでないと厳しい印象。
途中で軽く動いてしまう和田騎手とも、実は良くなかったのでは?立ち回り次第の所がありますが、今回は評価したいです。

サンレイレーザーは、馬というよりも、3日間乗ってブービー最下位ばかりと酷い成績の藤岡康太騎手が買えません。最内枠というのも良くないはず。

東京11R
フェブラリーS
◎11.カレンブラックヒル
○8.イジゲン
▲4.ナムラタイタン
△7.ガンジス
△2.グレープブランデー

フェブラリーSは、今回が30回目のようですね。
もちろん最初からG1というわけではなかったんですが、JBCやJCダートよりも出自が古いレースなんです。
フェブラリーSがダートのG1に昇格してから、JCダート構想やJBC構想が持ち上がり、フェブラリーSよりも前に置こうと言うことになった経緯でした。
そして芝のG1とはかち合わないようにしようとなった結果、間隔がほとんどないのに、隙間を埋めるように施行時期が半ば強引に決まったのもあるんです。
なので、JBCやJCダートを走ってから、東京大賞典や川崎記念、あるいは何か前哨戦を使ってフェブラリーSに行くというのは、ローテーション理論で見てあまり適切とは言えません。
今年などは、特に失敗例と言えるでしょう。
JCダート勝ち馬が休養入り発表したのを皮切りに、東京大賞典勝ち馬も、川崎記念勝ち馬も、さらには運悪く根岸S勝ち馬もいないフェブラリーSになりました。
まあ、決してJRAが100%悪いというわけでもないんですが、こういった「各路線の勝ち馬なしのG1」となる可能性があったレース、と言うのは念頭に置きたい所。

そしてメンバーを見渡して履歴を見ると、明らかに一番強かった馬はJCダート勝ち馬のニホンピロアワーズ。
JBC勝ち馬と武蔵野S勝ち馬、南部杯勝ち馬がそこで完敗し、JCダートで負けたローマンレジェンドが東京大賞典を勝ち、グレープブランデーが東海Sを勝ち、ハタノヴァンクールが川崎記念を勝っているわけですから。
だから、JCダート前後の中距離路線は、JCダートで負けた馬同士の食い争いと言う構図になっています。

だからこそ、運が巡ってくるのは、フェブラリーSオンリーの狙いでローテーションを組んでいた馬や、まるっきり別路線になる能力上位。
特に、上で触れたローテーションの中で2つぐらいレースをパスした馬や、メイショウボーラーのようにカペラS〜根岸Sを連勝した馬などは、疲労が残らず体力が余っている分の有利があります。
グルメフロンティアのように芝路線を使ってきた馬も、本当はローテーションがかなり楽。
特に最近は、レースを使ってというより放牧先などで体が充実して帰って来たなどの話もかなり増えています。
ごたごたがいろいろあって、傷持ちの状態でフェブラリーSに出走してくる馬よりも、2か月でも充電期間を置いてここに進めた馬の方がいいに決まっています。

だからこそ、人気上位馬の動向を窺いながら出走を決めた陣営には、それなりの勝算があると感じられます。
年末辺りはもう放牧に出そうか…と思っていて、フェブラリーSに出ると決めてなかったとしても、こう言う状況になったからには後出し判断で全然問題なし。
4歳馬のカレンブラックヒル、イジゲンにはチャンスが大きく広がったタイミングでの決定だったと思われます。

そしてカレンブラックヒル。
今までの芝馬の初参戦は、せいぜいがG3勝ち馬、あるいは完全にスプリンター体型など、適性や能力に疑問があるタイプが多かったはず。
あるいは、マイルCSや有馬記念参戦後、酷い時は東京新聞杯出走後などの連戦で出て、状態維持がやっとというタイミングだったはずです。
この馬はそう言うパターンとは明らかに違います。
天皇賞出走後に疲労が出て(その当時はちょっと情けないなと思ってましたが)、マイルCS参戦も香港もとっとと止めたことが幸い。
馬体回復までの期間は十分で、本当に充実していて勿体ないからこそのフェブラリーS参戦なのでは?
また、天皇賞秋で距離の限界を感じた「諦め度合い」に比べれば、距離がマイルに変わることの方がよっぽど楽なはず。
瞬発力で勝負するタイプではなく、先行ごり押し型ですからね。全くダメというぐらいならまだしも、こなすぐらいなら能力で勝てていいです。
日本トップクラスの2000mを経験した直後のマイルですから、むしろ楽に感じると言う部分もあるのでは。
平田厩舎のランクも年が明けてさらに上昇していますし、ランクが上がっている厩舎の判断というものは尊重します。

イジゲンも、直前追い切りで併せた相手が弱い馬なのが気になりますが、一応タイムは出ています。
不得意条件→大の得意条件に戻ると言うプラスが大きいだけではなく、鉄砲パーフェクトの成績の馬の放牧帰り、遠征なしというのもあります。
何より、この時期に成長してくる若い馬という特権もあるはずです。この馬も上位扱いで見ておきたいですね。

相手は、根岸S上位馬と東海S上位馬を見ておけばほぼOK。
東海Sは先ほど触れた、JCダートで完敗している馬同士なので、あまり大幅上がり目というのは期待しない方がいいはず。
能力を伸ばすなら、内枠を引いて揉まれるグレープブランデーではなく、この府中マイルが得意で、ニホンピロアワーズを出した大橋厩舎が手掛けるナムラタイタンの方ですね。
7歳馬ですが、このトップクラスにやっと本格参戦したのが昨年後半から。JCダートと東京大賞典は、後肢に鉄橋鉄。本当の意味での摩耗はしてないはずなんです。






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