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★本日のメイン

中山10R
有馬記念
▲7.ダイワファルコン
▲15.ナカヤマナイト
▲16.ルルーシュ
◎13.ゴールドシップ
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△10.ダークシャドウ
△14.ビートブラック
△6.オーシャンブルー

有馬記念は、G1連戦の区切りということで1年の総決算と言われたり、あるいは年度代表馬選考のための重視されるほどのレース。
しかし実際は、1年の中で一番パドックがイマイチなG1なんですよ。
それは天皇賞秋→JCの連戦で、世間の印象以上に馬が疲弊していたり、12月に入ってからの気温降下で体が弛みやすく、調整が非常に難しくなるからです。
おまけに今週の栗東は、雪が降って酷い馬場になっていましたね。ああいう環境でもG1級の仕上げを要求されるんですから、そりゃ厩舎の人は苦労するわ、と。
どの馬も一番体がピカピカに輝いているJCとは対照的に、悪い方に馬体が一変する有力馬がちょこちょこ見て取れるのがこのレース。
JC激走後のデルタブルースの+18kg、同じくJC後のメイショウサムソンのトモの流れ、マツリダゴッホの腰砕けなど、実例は結構豊富にあるんです。

それを考えれば、JCを避けてここに臨んだ馬は、「単純に臨戦過程で疲労が少ない」だけでなく、「狙って万全の調整ができる」強み、利点が大きいんです。
今年出走する関西馬は、今までのデキではないだろうな…と十分に想像がつく馬の方がむしろ多いはず。
「現状維持」をやたらと強調しているルーラーシップ陣営はまず相当に怪しいですね。普段は見映え詐欺と言われているエイシンフラッシュも、今回ばかりは衰えを見せるかもしれません。
そして対照的に、その不安を避けて早くから有馬記念一本を表明している関東馬が多いことは、重要なポイントではないでしょうか。
週中の美浦は栗東と違って猛吹雪どころか雨すら降らず、全くもって快適な環境でした。その上で輸送の影響も心配はありません。
9月のオールカマーではまだ余裕残しと思えたダイワファルコンとナカヤマナイトは、追い切り過程が抜群です。
ルルーシュは直前セーブした理由がちょっと分からないので怖いんですが、それでも先週いい時計を出してます。
3頭とも、今年の上半期まではやや低迷っぽいシーズンがありつつ、今年の下半期に入ってから充実急。蓄積疲労が少なく、新鮮味が大きいことも、ポイントとして挙げられるでしょう。

しかし、関西筆頭有力馬と言えるゴールドシップは、そういったもろもろの不安を回避できています。
菊花賞からJCに出向かず、もう最初から有馬記念と表明していましたし、放牧先で体を作り変えて有馬仕様に仕立てるとまで言ってます。
現在、日本で一番レベルの高い調教を施していると言っていいんでしょうかこれは?
菊花賞と同等のレース振りでは、コーナーワーク上手な古馬相手に外に張られて、ズブズブになる図がハッキリ浮かびます。
しかし、また一段階レベルの上がったゴールドシップになって出てくると言う反則技を使うとなると、話がまた違ってくるわけです。
追い切りを見ていると、あれだけ追い切りで走らないゴールドシップだったのに、今回出走する関西馬同士で追い切り指数1位。
力の要るスピードの出ない馬場だと、他の馬と同等に走れるのかも知れませんけど、比較トップになると言うのは話が別でしょう。
この時点でもう既に、「モタクタする追い切りしかできなかったゴールドシップ」とは全然違っていて、放牧先でのパワーアップ効果がもう出ていると言えます。
この馬も、新鮮味という点では、上で挙げた関東馬に勝るとも劣りません。
何よりG1実績が高い分、ある程度展開がスタミナに寄ればゴールドシップの競馬に持ち込めるという強みもあります。
これは絶対に消せんなあ…いや逆にこの馬が勝つのか?とまで思っています。

しかしとにかく今回は、関東馬を応援しがいのある場面です。
最強5歳世代の一角に食い込んでいたダイワファルコンの本格化に一番期待があります。
▲同士か、▲−◎−△で決着する流れが理想。
当日のパドックに関しては、ホント注意して観察してみてください。

阪神12R
ギャラクシーS
◎5.ストローハット
○13.ガンジス
▲9.アドバンスウェイ
注7.ヒラボクワイルド
△11.トキノフウジン

ストローハットでしょう。
ガンジスは勢いがあるまま絶好の体調で武蔵野Sに乗り込み、外枠から包まれず直線先に捌けた分の2着。
それに対してストローハットは、休み明けのものであり、3歳馬としては苦しい56kg。しかも直線は壁が分厚くてワンタイミング追い出しが遅れています。
今回は、叩き2戦目で斤量も1kg落ちます。これはガンジスと斤量逆転するんですね。それだったら当然ストローハットを選ぶでしょう。
昨年このレースでワンツーしたヒラボクワイルドとアドバンスウェイは、年末のダート適性と阪神1400m適性も高いと見て評価は上げられます。
ヒラボクワイルドは、58kgは確かに苦しいんですが、武蔵野Sで見せ場十分→ここという昨年と同じローテーション。
あのレース、イジゲンと同じぐらいの半捲りで4角押し上げてきてましたから、かなり無茶な競馬をやったものだと思います。そりゃあんな競馬したら負けますよ普通は。






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