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【中山3R】
◎12.タケデンサイレント
○5.コトブキハレスガタ

 日曜の4Rがそうでしたが、今年は芝で指数40出してても未勝利で終わってしまう。そのくらい世代の層が厚い年ということ。あのレースは負けた馬も500万下出たって勝負になる馬が何頭もいると思います。そんな馬が番組が無いためかダートに使ってくるケースもあります。土曜のマグメルもそうでした。マグメルは勝てたから良いんですが、ここのラスリーズはそう簡単ではないと思います。何度もコラムでは登場してますが、小柄でピッチ走法の馬。今の中山ダートはそこそこ重いです。開幕日はやっぱり稍重ということだったのかと。非力なタイプでは苦しい。太く見せるくらいでも全然構わない。スピードよりもバテないことが重要。確かにここは牝馬限定戦でレベルは低いんですが、それでもラスリーズを推すのは躊躇してしまいます。腹袋があり、ある程度の骨量と体格のある上記2頭から入りたい。


【中山10R】松戸特別
◎10.レックスパレード
○3.ウイニングサルート
△1.ドラゴンヴォイス
△12.オネストエイブ

 確かにドラゴンヴォイスの前走の勝ち方は強かったんですが、Hペースで前が止まる流れだったのに、さらにそれを捲ってしまうというのはいかにも岩田騎手らしい内容。そこが逆に今回は怖いと思っています。440kgそこらのコンパクトな馬。いくらスタミナに任せても、このコースで外をずっと捲るのはさすがに厳しいと思います。ここはひとまず脚長、体格重視で入るコース。ならば、レックスパレードとウイニングサルートが中心になるでしょう。あとは、ブロック制というものが導入されて、未勝利と500万下に関西馬が来にくくなったので、1000万下クラス以上なら素直に関西馬を選びに行ける、というのもありますね。おかげで関東の未勝利、500万下はほんとにスカスカになる可能性がありますけども。


【中山11R】セントライト記念
◎5.ニューダイナスティ
○12.フェノーメノ
▲1.ベストディール
注15.ダノンジェラート
△14.ラニカイツヨシ

 まずはフェノーメノについて。確かに中山では2戦2敗。しかし、元々がトビの大きい馬で小回りは向きません。そして、ダービーのパドックを見て、冬の段階ではまだ仕上がっていなかった。そんな状態で、ホープフルSは荒れ馬場を通らされ窮屈になる内枠。弥生賞は雨で道悪な上に4角での不利。そして、ともに2000mなので内回り。それに対し今回は、コーナーも緩くなる外回り。馬場も絶好。冬からは明らかに一皮向けた馬体。今回フェノーメノについて「中山で負けているから」という話を持ち出すのは、昨年の有馬記念時にオルフェーヴルに対して、「レッドデイヴィスに負けている」「中山で負けている」「皐月賞は東京だった」というのを持ち出すのと同じ。もう馬が違う、ということの大きさは、特に成長著しい3歳馬にとっては大きなプラス材料であり、これまでの履歴を覆せるほどのものであると思います。それでも○なのは、賞金的な視点。十分足りてるわけですし、叩きになれば十分でしょう。あとは枠。未勝利などの下級条件ならともかく、ある程度実力が拮抗する上のクラスでは12番枠までが連対圏。それより外だと今開催まだ連対がありません。つまり、ギリギリの枠ということで。

 日曜の芝では逃げた馬が4勝。捲って4角先頭だった馬が1勝。とにかく前が止まりません。枠も考えればニューダイナスティが状況は絶好のはず。時計性能としてもレコード勝ちの前走がありますし、問題はなさそう。大味な走りで単調なタイプなので、脚は続くけど鋭い決め手は使えない馬。このコースならそれでも通用しますし、ここまで逃げた時は結果を出してる馬で譲ることも考え難い。岩田騎手が今の中山の馬場状況を理解していなかったらわかりませんけども。賞金的にも1500万だと、ダート馬が出走の意思を出してくるとギリギリのライン。ここは権利を取っておきたいはず。

 ベストディールも器用さはありますし、内枠を活かせばチャンスはありそう。あとは仕上がりだけ、という印象ですが、レパードSの時にフリートストリートのことでも触れましたが、成長期にレースを使えなかった代償は結構大きいものです。素材で言えばエタンダールより遥かに良い馬なんですけども。そこは当日判断するしかないかと。

 骨折でデビューが遅れたダノンジェラートは、馬体は良いですし、レースも強い内容で勝ちあがってきています。が、8枠というのはさすがに厳しいか。枠が厳しいということはラニカイツヨシにも言えます。レース内容からはこのコースの適性もありそうですが。





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