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東京12日目10R 日本ダービー(G1)

 優秀な時計で勝ってダービーに挑むトライアル組が2着が精一杯なのは、G1の厳しい競馬の経験がいかに大切かを物語っている。牝馬のウオッカも、2歳牝馬チャンピオンで、桜花賞からの参戦だった。

 今年はNHK組に魅力はなく、皐月賞上位組の争いと見るのが妥当か。ダービーに限らないが、大舞台では思い切りの良い騎乗が勝負の分かれ目になる。皐月賞でスタート直後の不利はともかく、極端な大外を回りながら2着に追い込んだワールドエースに人気が集まっているが、ダービーで必要な思い切りの良い騎乗を求められた時に、皐月賞で大事に外を回りすぎた競馬を見た後では、ワールドエースが逆転できるシーンを想像することはできない。

 対してゴールドシップは、誰も通らない内を進出し、ロスなく回ったことがクローズアップされるが、能力を信じて荒れた馬場を通っても大丈夫と割り切った内田博騎手の好騎乗はもちろん、前を捕まえに行く時の獲物を捕らえるような迫力は、ワールドエース以上のものがある。

 この2週の坂路の動きは、皐月賞を遥かに凌ぐ凄みを感じる。共同通信杯で好位から競馬を進めることができたし、末脚も確かなゴールドシップの二冠達成の可能性は高い。

 相手筆頭はディープブリランテ。周囲が感じているより距離不安はなく、前で競馬を進めることができる利点を生かせるだけに、ワールドエース以上に不気味な存在。掛かることを恐れず、馬の能力を信じて乗れば、好結果をきちんと生み出す。

◎ゴールドシップ
○ディープブリランテ
▲ワールドエース
注フェノーメノ
△トーセンホマレボシ
△ヒストリカル
△グランデッツァ
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目黒記念
◎ダノンバラード
○スマートロビン
▲コスモロビン
注タッチミーノット
△トレイルブレイザー
△ユニバーサルバンク
△サンテミリオン




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