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中山8R
ペガサスJS
◎1.キングジョイ

馬自身は、中山GJを2勝していたり、中山コースは必ず馬券圏内を外さないなど、適性・能力ともに格上。
しかしここ2走の体たらくが、人気を大きく落とす原因となっています。

しかしどちらかというと、この震災直後の時期は、馬と言うよりも騎手の方にかなり問題がありました。
西谷騎手は2010年〜2011年後半ぐらいまでが本当に絶不調だったんです。
その前には障害界の頂点を極めた、と言っていいぐらいに勝ち星を挙げてた時期があったんですが、2010年の頭に3か月未勝利、2010年の半ばから2011年頭まで半年以上未勝利。
そして、キングジョイの前走の落馬の前後は、

4月30日 マサライト 1着
5月1日 ピエナミッチー 落馬
5月14日 キングジョイ 落馬
5月21日 マサライト 1着
6月4日 エーシンエフダンズ 落馬

正直、この頃が一番酷かったと思います。
マサライトも馬の能力が高くて勝ててはいましたが、本当に危なっかしい飛越で、馬が自分で進んで行ってくれたから勝てたような水準でした。

今年に入っての西谷騎手は、そのころの面影は全くありません。
今年は1番人気ではない馬で4勝を挙げましたし、他の馬を出し抜いて道中で先頭に立って勝てています。今年の障害リーディングを小坂騎手と2人で争っている勢いです。
今回予想する上では、中山で一つ勝っているのが心強いところですね。
増本厩舎のランクもかなり上がっていますし、時計の掛かっていたCWで長めから追えるのもいいこと。
逆に考えれば、本番に臨むためにも、近2走の悪いイメージを払拭しておいた方がいいわけですし。体が減っていたら万全ぐらいの考えです。
中山大障害の内容だけで考えれば、マジェスティバイオよりも上ですからね。


★本日のメイン

中京11R
名鉄杯
◎4.グッドバニヤン
○16.セトノメジャー
▲15.フレンチボウ
△3.テツキセキ
△2.メジロジェニファー
△13.ヤマニンリップル

中山よりは荒れ方が大したことないとは言え、時計はとんでもないレベルで掛かってますね。
土曜日は雨ですし、惰性が全く通用せず、相当直線の坂が響いて脚が上がるレースになっているんでしょう。

気になったのは先週の中距離芝の結果。
通常の持続力勝負であれば、長いコンパスを存分に生かせる脚長タイプから考えるんですが、その水準を越しているようですね。
勝ち馬の上がりが37秒台のバテバテの競馬になると、モエレマリーアやクリノメダリストなど、手脚の短いピッチ走法の馬が活躍してました。
長いパーツがあるだけでも、馬にとって負担になってしまうぐらい、キツイ馬場状態なんだろうなと思っています。
「トップスピードを持続させる競馬」とは全く逆の、「全馬が限界点を超えてバテている場面での惰性」が必要になってるようですね。

それなら、一般にスピード不足と思える水準の追い込み馬を意図的に狙うのと、「ペース指数や推定上がり指数でピックアップされない馬を敢えて推奨、しかしIDMなどでは総合上位」になるパターンがいいはず。
あとは、上がり34秒台で勝てる小倉好走を軽視。洋芝で馬場が荒れ放題だった後半の札幌重視。中京の連荘が通用するかどうかはわかりません。

と言った所で、中間の追い切りが良かったグッドバニヤン7歳馬に期待してみます。
この馬は鉄砲か叩き2戦目が常に良い馬。馬体的には、コンパクトで飛節の折りも深く、重心が低すぎてスピードが出ないジリ馬タイプ。
中日新聞杯を勝ったスマートギア筆頭に、マーベラスサンデー産駒が久々に複数好走している開催なので、馬場も向いているはず。

セトノメジャーは、札幌のライラック賞の内容が良くて芝は荒れ馬場ならやれるはず。そして、追い切り内容が非常に良く、人気薄の後入れ大外枠を重視して。
フレンチボウは明らかに消耗戦の方が良いタイプで、血統も重馬場得意のはず。先週3勝した吉田隼人騎手にも期待。


阪神11R
毎日杯
◎7.エロイカ
○11.マウントシャスタ
▲6.ヒストリカル
△9.エアソミュール
△3.アドマイヤブルー

何気に忘れ去られてますが、今年の3歳世代は相変わらずレベルが微妙。
やっと先週、真っ当に重賞2勝馬が登場してくれましたが、基本的には関東馬が優勢&重賞が開催される現地で勝った履歴のある馬が有利というパターンは変わっていません。
弥生賞は、履歴を見返すなら、中山内回り中距離を勝った馬が1,3,4着していました。スプリングS3着のロジメジャーも、当然中山勝ちです。
能力比較をして見て「これは微妙!」と思った時には、真っ先に前走○○勝ちを探してみましょう。

と言うわけで、ヒストリカルが怪しいと思えるのは、今年芝で全く活躍できない安藤勝己騎手+ディープインパクトの重賞激走後+阪神の好走履歴がない所。
前走、重賞で強い内容の上がり1位を記録しているので、これは本来毎日杯で強みとなるはずなんですが、馬場状態を考えるにそういう切れ味勝負とは間逆の競馬になりそう。
なので、ディープインパクト産駒を絶対に買うべき場面だとしても、ちょっとズラします。

新馬戦を勝った直後ですが、エロイカはかなり良い内容に見えました。
時計は確かに平凡でしたが、2,3気合いを付けただけで押せ押せで仕掛けてちゃんと伸びている馬をアッサリ捉えていますし、交わしてからさらに歩幅が伸びています。
これは単純に上でも通用する馬でしょう、ということと、人気馬にも十分傷がある場面なので、この馬重視の印は打てるはず。
そして、内容が弱いとしても、完全に前残りになっていいスローペースを、出遅れながら差し切ったマウントシャスタにも上積み感があります。
前走と一緒だと重賞では全く足りませんが、伸びていい要素はあるはず。

この2頭のディープ産駒が、前走阪神外回り勝ちしている、しかも褒めていい部分多しということなので上位に。
ヒストリカルは当然フォローします。
アドマイヤブルーとエアソミュールは、阪神外回りベストのようには思えませんが、今の体力比べの馬場なら。

今回の関東馬は、スピードの次元が低くて無理だと思いますね。


中山11R
日経賞
◎13.ルーラーシップ
○5.マイネルキッツ
▲10.フェイトフルウォー
注12.コスモロビン

G2では絶対に負けないルーラーシップがいるので、ここからでいいでしょう。
とっくにG1を獲っていておかしくない馬なんですが、たまたま、本当にたまたまこの馬に合うG1が日本に存在しないために、G2回りしなければいけないだけなんです。
京都の2400mで大外ガチ捲りしたり、金鯱賞を出遅れて差し切ったりする馬が、ちょっとした不安やワンミスでG2を落とす程度の心身構造なわけがありません。
G1勝ちあり+中山得意+重平気+57kgのマイネルキッツが全盛期だった時にやりあって五分じゃないでしょうか。

今年の4歳馬は、3冠馬が出現した年の「その他大勢」組なので、強力な古馬がいる場面ではあんまり推せません。
IDMなどのモノサシ基準で3番手4番手だったりする選び方ではおかしいはず。
何かで強調するなら、フェイトフルウォーのように中山絶対安定の一芸に秀でていたり、コスモロビンのように条件戦から上がってきた馬の方がむしろ期待が持てます。
ちなみに、コスモロビンは、柴田大知騎手で3戦3勝、不良馬場勝ちアリ、中山2500mOKと条件は万全。他の4歳馬よりも「中山能力」を発揮してくれれば、馬券圏内も十分見えるでしょう。
3走前にパドックで本命を打ちましたが、あれは騎手が何か変なことをした結果なだけで、アッサリ準オープンすらも勝ってくれた前走が本来の実力です。

ウインバリアシオンは、蹄が元々弱い馬。2〜3歳の頃も冬場は不調でした。未完成だった分体のハマりが悪く、弥生賞前後ではまだトモがズルズルに流れてましたね。
というわけで、昨年好走した時期と同じタイミングで狙うのが、この馬としては安全なはず。武豊騎手がどうたらの問題ではないと思います。
実際こう言うタイプは、スランプにハマったら長いでしょうね。
トーセンラーは、馬体が440kg前後しかない小柄な馬。2500m自体距離が長そうなのに、大外枠で距離ロス必至の条件ではいりません。





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