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【東京11R】マイルCS南部杯
◎6.ダノンカモン
○11.トランセンド
▲7.エスポワールシチー
注9.オーロマイスター
△5.ランフォルセ

 人気上位しか目に付く馬がいないので、そこでの上げ下げで。まずトランセンドですが、ドバイWC2着の実績は光ります。しかし、そこを勝ったヴィクトワールピサも含め、あのドバイWCはワールドサラブレッドランキングではあまり評価されず。実際ペースも時計も平凡な単なる前残りというのが内容としては実情。そして、今年のフェブラリーSも36秒台の決着で、馬場が重かったとはいえ遅い時計での決着。今の軽い馬場では果たしてどうなのか?実際、武蔵野Sでは逃げていないというミスはあるにせよ、35秒台の決着には対応できなかった、という履歴がしっかり残っています。もちろん、当時とは充実度が違うと思いますし、安田隆厩舎もつい先週GTスプリンターズSをカレンチャンで勝利するなど、勢いに乗っているのは分かります。別に勝っても不思議ないですが、あくまで、今の馬場において盲目的に信頼するというのは適性面でどうなんだろうか、ということは提案しておきたいと思います。

 期待として、ダノンカモンを。やはりこの馬の馬体をもってして重賞未だに勝っていないというのはもう不思議でしかないです。マイルがダメというわけでもないですし、スケールはこのメンバーでも劣らず。上がりの対応もでき、35秒台の時計も持っています。周辺材料としてはトランセンドよりもありそうに思うんですが。フェブラリーSの頃の鞍上についてはもういいでしょう。府中では何をやってもとことん上手くいかず、未勝利に終わった騎手ですから。

 エスポワールシチーも、帰国後はとりあえず復活してると見て良いのでは。かしわ記念は出遅れているので参考外として、帝王賞も普通なら勝ってて良い時計では走っています。スマートファルコンの2分1秒台というのがちょっとふざけ過ぎに速いだけ。さすがにかつてフェブラリーSを制した頃のような勢いが戻っているのかは分かりませんが、持ち時計の面ではダントツ。速い脚もある逃げ馬なので今の馬場も合っています。誤算なのはやはり佐藤哲騎手の怪我でしょうか。気難しい面もあるだけに、乗り替わりはプラスとは言えません。松岡騎手も中山が終わってからは再び目立たなくなっていますし。

 オーロマイスターはこのコースにも適性があるのは間違いないんです。あとは位置取りの問題。どうして北海道だとせめて中団に付けてくれるのに、府中だと最後方付近にまで下げてしまうのか。フェブラリーSでも全く位置取りを取りに行く素振りを見せていないだけに、騎手に注文が付くタイプ。加速はそれほど速くないだけに、後方からではまず届かないでしょう。もう一つ二つ前のポジションを取ってくれれば。ランフォルセも勢いは認めますが、もともと脚捌きに硬さがある馬で、本質は小回り向き。トランセンド同様、マイルでの時計には課題が残っています。





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