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ひとまず降級馬と古馬合流初の3歳馬との力関係は、自分は強力4歳5歳世代と揉まれてきた4歳>>3歳世代だと思ってます。
春の府中の関東3歳ダート500万なんかは、IDM35ぐらいで勝負になってましたからね。古馬と対戦する際に斤量軽い分を埋めてもかなり低いレベルだと思うんですよ。

しかし、この中山の芝に関してだけは、3歳や降級馬の括りで考えない方がいいんじゃないかと思うぐらいに馬場が絶好のはず。
皐月賞やるはずの春の中山開催がまるまる6週分なかったわけですからね。
震災直後の開催日程決めにJRAが苦心していた時も、皐月賞を東京開催にすることにスンナリ決まったわけではありません。やろうと思えば中山開催はやれたからです。
中山の被害は建物にあっただけで、むしろ問題は停電・節電と周辺の交通事情の方でしたし、馬場は手入れする必要が全くないため芝が伸び放題で青々としてました。
地下茎などは相当密に・且つ堅固なぐらいに揃っているはず。
なのでとりわけ今週は、能力あまり関係なく1番枠断然の競馬・たまに1−2−3枠決着が起こることも十分考慮の上で戦おうと思ってます。

あと、東京開催終わって成績集計したら、未だに田辺騎手と中舘騎手が関東騎手リーディング1位であることにびっくり。
いや、確かに府中開催はいつものメンバーは星を食い合うばかりでしたし、そう突出して巻き返す騎手がいなかったのは事実ですが…。
それなりの成績が背景にあると、例年の福島開催だと隅に追いやられている田辺・中舘騎手ともにまともな馬の騎乗依頼がちゃんと来てるんで、やっぱりどんな背景であれ数字が持つ強みというのはありますね。
函館の騎手の並びも良く見直すと、今函館に集合している騎手の中で今年一番成績上げているのは、藤田騎手や武豊騎手ではなく三浦皇成騎手や丸山元気騎手なんですよね。
こちら側に関しては全く震災の影響ナシでの成績なので、すっかりムードが変わってしまったことを実感します。
開幕週の新馬戦の乗り馬のレベルは、その騎手の勢いを現すモノだと思うんですが、1回函館1日目の新馬戦の1番人気(推測)に丸山騎手が乗ってるなんて、2年前には考えられなかったことです。
この鞍で勝ち負けするかは別として、そう言う潮目にあることだけは掴んでおいた方がいいでしょうね。

  中山4R
◎6.ハツカリ
▲8.スマートカンパニー
△7.マルタカエンペラー
△12.クリスタルウイング

今回出走しているメンバーは、ことごとく東京開催の重〜不良馬場で掲示板上位だったメンバーばかり。
東京の障害未勝利が行われる3000mは、だいたい良馬場のレベル高い時に3分20秒切るぐらい、標準で3分21〜2秒台。
そう考えると、アイティーバトルやドラゴンハンターは、一見位置取りが良かったりレース振りが真っ当だとしても、どれだけ時計の掛かるタフな馬場で戦ってたかということが分かると思います。
こう言う馬場の悪い時は、軽いスピードに乗る方よりもロスがあった時にバテない構造が強みを持つので、今回の中山開幕週に向けては参考になりません。

というわけで注目は、メンバーの中で一番速い中山2880mの持ち時計があり、東京コースがそもそもそんなに得意ではないハツカリ。
相変わらず高野騎手が乗り続けるようですが、一応この騎手で中山を好走していることもあり、特にマイナスはしません。
逃げてもやれる強みがあり、持ち時計上位で、他の人気馬はスタミナ寄りか初障害。

初障害の平地上位馬2頭は押さえますが、要注意は今週の追い切りで美浦ダートコース1番時計を出してる(サトノバロンと併入)スマートカンパニー。
要するに休み明け扱いになる馬は全部注意。下手に府中使って重馬場ズレしてないことがポイントだとも思うので。


★本日のメイン

  函館11R
HTB杯
◎8.モズ
○2.サクラキングオー
▲6.レインボーダリア

モズもサクラキングオーも、目の前ではちゃんと馬がいいのに頭来るほど走らなかったんで、環境が大幅に変わった今回引き続き推してみます。
そもそも少頭数超スローで、展開的な前残りがあっていいはず。
モズは2歳の頃の洋芝好走歴がありますし、ひょっとしたら滞在の調整の方がいいのかも。

とりあえずそれはそれとして、上で出た騎手の話の続きをするなら、今年の成績はいつの間にか
「吉田隼人&勝浦正樹≒武豊>藤田伸二」
ぐらいになっているようで一時期とは隔世の感がありますね。
(ちなみに池添騎手もG1・G2を2勝づつと大きな所を獲ってるのに、リーディング争いだとイマイチ足踏みしてます)
もうそれだけで、今までは力上位の証明とも言えた「ハンデ戦58kg&牝56kg」が足枷のように思えてなりません。
足元見られてて同格騎手に好き勝手やられてしまう画が浮かぶからです。
今回のようなシーンだと、必要以上のスローペースに付き合ってしまい、加速勝負になると斤量の差が響いたと言うオチとか。

  阪神11R
ストークS
◎12.ブレイブファイト
○8.エーシンリターンズ
▲7.リーチコンセンサス
△10.スーパーワシントン
△2.デリキットピース

例年の阪神なら、降級直後&馬場絶好の阪神外回りマイルってことで、ここ狙いで万全に仕上げてきている休み明けの阪神得意キャラで簡単のはず。
しかし、開幕がちょっとズレたためかバッチリそれに当てはまる馬が…あんまいませんね。
一応エーシンリターンズは重賞勝ち含めて阪神は馬券圏内崩れたことがない馬ですが、ハンデ戦に降級ということでモロに重たいハンデを背負わされています。
何もこんな墓穴に顔突っ込むローテ組まなくても…と思いたいところですが、準オープンの番組なんて好き勝手選べるわけでもないですし、仕方ない所。

となると、近況の状況からベターなのは、前走で57.5sでも問題ないことを示したブレイブファイトでしょうか。
あれだけ調教で相手をぶっちぎるのがデフォルトのエイシンフラッシュを相手に、直前追いで先着しましたからね。
しかも映像を良く見直すと、直線入り口で多少手を抜いてのものです。馬単体で縦の比較するなら、2着続きではありますが本当に絶好調のはず。
まあちょっと予想としては無難な所になってしまいますが。

エアラフォンは前回は降級直前の力試し一発勝負が決まった後でしょう。ある程度合わない条件数回使いつつ京都で勝ち上がれればいいのでは?
前回極端な後傾ラップを出遅れて後ろから差したことが話題になってますが、京都特有の差し馬場で京都得意な馬がハマったパターンという辺りが真実のような。
どの条件でも万能に強いレベルに到達しているとはあまり思えません。

他で注意は準オープンは一度勝っているデリキットピース。決して後方から進ませるタイプの馬ではないはずですから、この内枠と福永騎手で何か工夫があれば。

  中山11R
◎7.マイネルオベリスク
○2.サイモントルナーレ
▲5.ヒシパーフェクト
△10.エイシンダッシュ

人気は強力関西馬が2分するようですが、どっちも不安はありますよね。
ニホンピロアワーズは半年ぶりの休み明けで、前走は蹄欠損してましたしこの休養は腰痛だとかわけのわからない理由。
酒井学はこの馬の為にやってくるにせよ、この中山ダート1800mを過去1度も乗ったことがありません。それが最内枠です。
ついでに言うと半年前:2010年下半期は大橋厩舎にも結構な勢いがあったんですが、そこを頂点にして大橋厩舎は今の所大殺界のような酷い成績になっててランク急落。
馬は確かに強いんですが、鞍上がこの条件未経験+最内枠の不利を覆して勝てる仕上がりにあるかどうか?到底そんなムードじゃないように見えますね〜。
エイシンダッシュは別に降級馬でもありませんし、未だに砂を被れない若さがあり、条件と展開で簡単にポカやらかす程度の、自在性一息の差し馬です。
松永昌博厩舎の馬は案外細かい馬の適性考えず相手関係重視で番組を選ぶ傾向があり、馬の仕上げも少し大味な嫌いがあって好みでないんですよね。
前回のチョイスも関東馬ばかりの少頭数を舐めてかかった結果でしょう。今回の中1週も馬の立て直しを考慮せず突っ込んだ気配があり、そもそも足元に問題ある馬をあまりに詰めて使いすぎなんですよ。

これはもうちょっと、冷静に番組をちゃんと見ましょう。
久々に中山開催になったことでこの中山コース得意な降級馬がちゃんと集まってきますし、IDM60台2度出している先行馬もいます。そこそこ関東の中では自慢していい有力所に、今シーズンリーディング上位の騎手がちゃんと手配されてます。
これなら、中山コースの適性が非常に高く、前回骨っぽいメンバー相手に勝った降級馬のマイネルオベリスクからで。
前走の桜島特別は、そこで負かした相手にその後準オープンをすぐ勝ってオープン戦で掲示板に乗った馬が2頭もいる濃いメンバー。それを今年の小倉ダートで3勝しかしてない丹内騎手で勝つんですから相当強くなったと思っていいでしょう。
この馬が1000万で立ち直ってこうまで充実してきたのは、単なる逃げ一辺倒だった単調な馬をクラストゥス騎手が好位で折り合いが付くように脚質転換成功したのがキッカケ。
メンバーを見るなら別に逃げてもいいわけで、ある程度緩いペースにも対応できるようになってる今なら、十分押し切りもあっていいでしょう。
サイモントルナーレは過去の中山の成績はイマイチですが、どうやら両方とも中山全滅レベルの騎手が乗って後方からの競馬をした時のもの。
近走の内容を素直に受け取っていいのなら、これは単に有力な先行馬ということで重視すべき。
ヒシパーフェクトは明らかに中山の馬。前走のきずな賞は実はかなりの高レベルで、上位2〜6着は即次走勝ち負け水準。
前回も見た目にはある程度良かったんですが、この馬は前回が叩きで今回が勝負気配。都合良く田辺騎手も手配できました。

ここら辺で十分何とかなりそうな予感はします。






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