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  東京4日目11R 日本ダービー(G1)

 皐月賞でオルフェーヴルが3馬身差をつけたからと言って、あの1戦だけで一歩リードと言えるのか…。混戦と言われた皐月賞の戦前の評価こそ、今年のクラシックのそれであり、同じ東京とはいえ、2000mと2400mは全く競馬が違う。ヤエノムテキが勝った時も、ダービーでは皐月賞3着のサクラチヨノオーの巻き返しがあったし、トウショウボーイもクライムカイザーの奇襲にあえなく敗れた。現に、天皇賞・秋とジャパンCを取っても、それを連覇するのは結構大変なこと。短絡的に、皐月賞の差をそのままダービーに当て込むのは危険と言える。それでオルフェーヴルが人気を集めるのであれば、逆らいたくなる身上はある。

 皐月賞がロスなく立ち回った馬たちが好走した中、外枠だったことで2コーナーに入るところで位置取りが悪く、展開が向かなかった中、2着争いにが加わったデボネアは、負けて強しの競馬と言える。クラシック戦線で勝ち切れなかったものの、どんな相手でも堅実に駆けており、こういうタイプは大目標のダービーで、今までの鬱憤を晴らして大駆けする可能性を秘めている。牧場取材で、
骨太で馬格に恵まれて生まれ、当歳時は手の掛からなかった馬だったし、心肺機能が高かったとのこと。母がムーンバラッドの全妹という血統背景からも期待は大きく、距離延長は歓迎だ。

 サダムパテックの方が脚を余した形での皐月賞敗戦だけに、ダービーでの巻き返しは不気味。連闘明けで不安があったトーセンレーヴが、その不安を払拭させる最終追い切りの動きから単穴の評価とする。

◎デボネア
○サダムパテック
▲トーセンレーヴ
注オルフェーヴル
△ユニバーサルバンク
△クレスゴグランド
△ナカヤマナイト




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