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やはり今年の3歳低レベル世代のピラミッドの底(未勝利戦)はもう真っ当な世界ではないですね。馬体面では。
どうにも信用置けないぎくしゃくした体つきの馬でも、上がり1位やIDM◎なら、他が走らない分やって来れてしまう。
今回は良化がありそう、何らかの変わり身を感じる、人気馬の弱点察知などパドックのアドバンテージがあんまりなさそうです。
その分、逆に過去履歴の分だけしかどの馬も走らないので、指数や展開予想がさらに信用置ける材料になるのではないかと。
パドックとして「どこに勝ち馬がいるんだこれは?」というレースこそ、指数の方がキチッと結果を出せるシチュエーションなんではないですかね。

★本日のメイン

  新潟11R
駿風S
◎8.ベイリングボーイ
○13.クリールバレット
▲12.レオパステル
△15.エイシンパンサー
△14.ケンブリッジエル

土曜日の新潟最終レースの直線競馬で、とうとう7−8枠決着が生まれたようですね。同時に、1枠2枠全滅。
はっきり外枠有利の馬場になったみたいです。
しかしそれでも、勝ったのは出遅れて直線一気の追い込みしかしてなかった13番サアドウゾ。3着入線のホッコーマスタングも推定上がり4位の馬で、サアドウゾと似たような競馬(やや出遅れて外ラチ沿いで構えて後半追い込む)をして3着。
「全体の時計は相変わらず遅い+ペース先導する先行馬は止まって差し追い込みが楽々間に合う」という流れは変わっていないようです。

それなら引き続き上がり1位を推奨。
一度直線競馬で好走したことのあるベイリングボーイ(推定上がり1位)、そして直線勝ちのあるレオパステル(推定上がり2位)は2頭軸扱いでもいいはず。
クリールバレット(推定上がり3位&展開上位)は体型見るとあまり直線競馬に向いている印象がないんですが、まあそれは過去のパターンから見てのものですし、外枠を引いて52kgと斤量が軽い馬。これも上位で押さえたいですね。
上がり4位以下の馬は残念ながら半分より内の枠。ここ以下は軽視。
そこから適当に外枠で残り目ありそうな先行馬に振れば、今のトラックバイアスなら何とかなるはず。

  京都11R
東海S
◎13.ゴルトブリッツ
○8.ワンダーアキュート
△6.バーディバーディ
△9.テスタマッタ

自分はめったに前走着順そのままの予想なんてしない方なんですけど、IDM70中盤出せる馬とIDM60ちょいしか出せないオープン馬とは天と地ほどの格差があるだけに、ちょっと仕方ない…と見ています。
おまけに、全体のローテーションとしては、全ての馬が前走で最高パフォーマンスを出し切って、材料が揃っていると見てもいい場面ではないでしょうか。
70台に届いていいランフォルセも半端に人気するようですし、力を出せそうな馬の目星はもう世間からは付けられてしまっている…と見た方がいいでしょう。堅い配当にどのように対処するかというレースだと思います。

ゴルトブリッツは突き抜けて良い素質の馬だと世間が分かった状態、ワンダーアキュートの安定感も知れ渡っている。
前回転厩初戦&京都コース初めてのバーディバーディが、叩き2戦目でどれだけ変われるかが焦点だと思います。しかし、前走の動きだしとフットワーク見てると、あんまり京都が良いタイプでもなさそうな…。
どうしてもちょっとパワーに寄ったタイプでコンパスの長さや瞬発力がいい馬じゃないですからねえ。

あとはテスタマッタが初の京都でどうか…。しかしズブさがプラスになる条件でこそいいスタミナ寄りのタイプで、高速ダートの京都は若干ズレるはず。
それに、真剣に取捨を考えた所でこの馬も1〜3番人気。

折角オークスの裏開催なのにリーディング上位騎手が勢揃いし、多少展開にブレがあってもいい状況だと思うんですが、このレースに関しては騎手の差で何とか覆せそうな隙が見当たりません。

  東京11R
オークス
◎9.マルセリーナ
○12.ホエールキャプチャ
▲1.ハブルバブル
△14.スピードリッパー
△4.エリンコート

週中に言われてた日曜の雨も、どうやら全くなさそうな天気。
真っ当な良馬場、若干内有利の高速馬場とみなしていい状況でしょう。
となれば、府中の2400mなら、マイラーだとしても上がり1位の実力馬&内枠で全くロスなく乗れる馬を強調したいところですが…

まずは全体の力関係のおさらいから。

桜花賞出走前の前哨戦勝ち馬はそれぞれ、
エルフィンS:マルセリーナ(父ディープ)
クイーンC:ホエールキャプチャ(父クロフネ)※やや重馬場
フラワーC:トレンドハンター(父マンハッタンカフェ)※中山→阪神開催
フィリーズR:フレンチカクタス(父タイキシャトル)※重馬場
チューリップ賞:レーヴディソール(父アグネスタキオン)※直前で故障回避

と言った辺りで、なかなかバラエティに富んだ路線から骨っぽい馬がやってきて、結果的に桜花賞自体も近走にないダントツの高レベルレースになりました。
しかし、今回のオークスの前哨戦を見直してみると、

フローラS:バウンシーチューン412kg(父ステイゴールド)※不良馬場
忘れな草賞:エリンコート452kg(父デュランダル)
スイートピーS:アカンサス428kg(父フジキセキ)
矢車賞:グルヴェイグ446kg(父ディープ)

と、全てサンデー系の小柄な牝馬・かつ差し〜追い込み馬しかいません。
カワカミプリンセスやらサンテミリオンやらエリモエクセルやらの、大トビでスタミナもあり、前哨戦を先行策で勝ってきて、いかにもオークスの距離OKというスケール優位のタイプがいません。
桜花賞が追い込みで決まって、サンデー系が偉かったという決着に一旦なったのに、それに加えて今回新しくやってくる馬がみんなサンデー系、能力的にもミニチュア。
ペースを作って2400mを押しきろうと言う脚質であるべき馬はみんな弱いんです。
これはIDMを見ても、「桜花賞組優位」と断じるべきでしょう素直に。

なので大まかには、桜花賞で不利を受けた・桜花賞ペースが合わず距離延びたらアリかも…の馬を上手く拾うチョイスに徹する方針。
桜花賞にそのまま直結しやすく、今年は関東3歳牝馬の頂点を決めるレースだったクイーンCを勝ったホエールキャプチャは素直に上位扱いをします。

自分が注目しているのは、桜花賞は内で詰まって仕掛けが遅れた様子のハブルバブル、それと出遅れて早め進出とチグハグな格好になってしまった(蛯名騎手も当時の阪神開催芝は酷い成績)スピードリッパー。この2頭の巻き返しに期待しています。
オークスは多分スローペースで進んでも時計の若干速い決着→上がり性能がかなり求められる流れになるとは思います。
徹底して運命を外人騎手に預けているハブルバブルは、前走からの巻き返しは確実だと思うんですよね。
ウィリアムス騎手自体、個人的には府中のことそんなにわかってないんじゃないかと不安はあるんですが、「長距離のペース読み」に関しては信用してます。昨年の天皇賞春のように。
もちろんパドックで馬体を見てからの上げ下げはしたいんですが、ある程度前日予想の時点で枠を狭く作っておいた方がいいレースだとは思いますね。

マルセリーナは多分問題ないと思いますよ。
一度馬群の壁にぶつけておけば、手綱緩めて追走が出来るタイプですし、加減速急変指示にすぐ反応出来てスパッと切り替えられる仕組みがある馬です。
レーヴディソールが故障、トレンドハンターも骨折とかなり運がなさそうな松田博資厩舎ですが、まだマルセリーナという材料があるのがさすがです…。
日本で今一番ディープインパクト産駒をわかっている様子でもあり、仕上げもここに来て不安などなさそう。力を素直に認めましょう。






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