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新年明けましておめでとうございます。本年も本コラムをよろしくお願いいたします。
  中山9R
ジュニアC
◎4.リルバイリル
◎10.エーブポセイドーン

どちらも全く指数が足りないのは事実のようですが、馬体はかなり良かったですよ2頭とも。 中山マイルをこなしている強みはあるはずですし、展開を大きく揺さぶりそうな実力馬が出てきたようにも思えません。 大体母父ストームキャットで小倉1200m勝った馬が、突然の距離延長+坂付きコースなんて踏ん張りきれるんでしょうか?
リルバイリルはマイネルスケルツィの下。 中山マイルの新馬で15番枠から前半足を使いながら勝ちきりました。 ロックオブジブラルタル産駒は、あんまり格上げ苦にしない傾向がありますし、今回は内枠から立ち回りやすくもなります。
エーブポセイドーンは前回の未勝利がキツイ内容。前半4F通過が46.3のハイラップで、未勝利ならズブズブになっておかしくない展開でした。 筋肉質キャラで中山の方が明らかに合いますし、今回は展開がむしろ楽になってもおかしくないメンバーでしょう。
★本日のメイン

  中山11R
中山金杯
◎4.コスモファントム
▲12.ナリタクリスタル
△13.ケイアイドウソジン
△15.モエレビクトリー

中山金杯と京都金杯、言いたいことはほとんど一緒です。 重賞が変則日程で週中に行われるため、正月休みの前後と被るタイミングでの最終追い切り。 そこで輸送まで挟むと、毎年中途半端な調整で出てくる馬が何頭も出てきます。ここ2年は出走7割の馬が馬体増で出てきてますし、個々の馬を見ても想定外の太めや突然冬毛が咲いたりと、全く予期してない調整不足丸出しのパドックなのがこの金杯というレースです。 昔から、パドック的なデキ水準が一番低いメインレースは、G1なら年末の有馬記念・重賞ならこの金杯2重賞と言いきっていいレベルです。
有馬記念を考える上でなら、馬の力批准で考えすぎず、順調にここに登場できるかどうかを主題にした予想をしたりは、みなさんもするはず。 この京都金杯は、能力比較なら上位と見据えていた馬が、厩舎の方針や調整ミスでボケボケの仕上げで出てくるのが当たり前と思った方がいいものなんです。 有馬記念以上に、直前でキッチリ追い切り出来ているか・まともな仕上げで出て来れて前走並みの能力を発揮できる状態なのかをシビアに見るべきです。 「あのレースが良かったからここでも」「強い馬と僅差の競馬をしたからここなら」の考え方だけに拘っていると、必ずそういった直前のブレ要素に足を掬われる状況なんです。 昨年のアクシオン(当日+14kg増)はそれでも能力で突破してくれましたが、その後に全くいい所なしですし、やっぱり違和感のある馬体増減に関しては、評価を下げた方が得なはず。 「少し太めだが」の文字がどの馬にも踊ってるようなので、当日全く問題ないデキで出て来れた馬はぜひ強調したい所。
ガッツリ評価下げるのなら、やっぱり夏場も秋口も目一杯競馬してて、ここも大したことのないメンバーなら…でやってきた馬でしょう。 いくら今年の冬が始まるのが遅かったとはいえ、馬自体がそこまで頑丈じゃありません。 マイネルスターリーは大得意の洋芝(北海道シリーズ)で一度ピークに仕上げて、そこからの立て直しがどうも上手く行きません。 マッハヴェロシティは月1ローテで回していただけで、中山金杯を目標になんて考えてなかったはずです。夏場もそれなりに走ってますし、さらに上というのは…。 ミステリアスライトも、一番の上昇が春から夏にかけてで、オープンクラスは若干頭打ちの気配。調教を見てると体も硬くなってるように感じます。
そう言った馬らと比べれば、やっぱりコスモファントムはローテが楽でしょう。 JDDに出走しはしましたが、いわゆるダービー休みのようなものがあって、秋の2戦は条件が悪くてほぼ走ってないと言ってもいいほど。 実質の能力を見せたのはほぼ前走のみ、それでもIDMだとトップクラス水準に並びました。一杯に追ってから少し日にちが開いてるのがどうかですが、他の馬と比べれば疲労度のマイナスがありません。 テンに主張して緩めることもできてさらに上がりもまともという逃げ馬ですから、今の絶好馬場の中山ではアドバンテージも大きいです。
相手は結構難しいですが、主に絶好調の先行馬という観点で、ケイアイドウソジンとモエレビクトリー。 そして調教の動きは良かったと思えるので、休み明けでも問題なしではないかと見てナルタクリスタルを今回も。
別にハイラップ歓迎の先行馬がどこにもおらず、機動力があって中山でも捲り上等な馬もいなさそう。 しかもメンバーの当日のデキ次第では、前を強引に追いかける気力がある馬もいないかも。 結局コスモファントムにしてやられる流れに傾きそうという予想をした方がいいはずです。

  京都11R
京都金杯
◎7.ダンツホウテイ
○9.リクエストソング
▲11.ショウリュウムーン
△12.バトルバニヤン
△16.スマートステージ

中山金杯の文脈の続き。
昨年も調教で抜群に見えた馬がちゃんと走ってくれたので、デキ重視で推してもいいんだろうと。 能力差を引っくり返せる要件がいろいろ揃っている特殊状況だというのもあると思います。 何だかんだで、ライブコンサートは京都金杯を勝ってから次に繋がってません。 レースの質としても、何か変なゴタゴタがあるか、本来の能力をキチンと出さない馬が8割ぐらいいて、当日満足に動けたラッキーで滑り込めるという印象しかありません。
メンバーを見渡しても、レベル高い明け4歳馬だと言われてる面々も、○○S・○○カップ・○○記念の3〜6着程度で底が割れたと見ていいメンバーです。そこまで3歳馬だからと怖がる必要はありません。 コスモファントムのように結構質の高いレースをしていて、展開予想でぶっ千切ってるというのなら真剣に考えるべきですが、前走の内容を上手く見繕ってもこのレースは指数想定上だと勝てないんです。だったら配当面を見て全消しでもいいぐらい。
とりあえず調教だけでダンツホウテイとリクエストソング。 特にダンツホウテイは、11月に復帰するまでは1年近く掲示板すら乗るのに苦労する大スランプでした。4着外すのが難しいほどに、相当安定味の高いタイプだったにも関わらずです。 何かキッカケを掴めて、この時期に集中力を取り戻し、詰めて使っていながら直前であれだけの動きを見せるのは本当に好感。 元々この京都が一番の得意条件。ライブコンサートやリーチザクラウン辺りと見比べても決して劣らない平坦適性があります。 前回ファイナルS2着した賞金を持って本田厩舎の1番馬にのし上がりました。ここは勝負どころじゃないかと思いますね。
リクエストソングも、京都適性が非常に高く、マイルは前回1戦1勝。全く底が割れてない強みがありますね。 調教の気配からは、ダンツホウテイと同等の評価をしたいぐらい。
ショウリュウムーンは、実力見せてないのにマイル適性先取りで人気してしまってますが、まあそれでも。 あとは好走理由があっておかしくないバトルバニヤン、スマートステージら大外をフォロー。
昨年は6回も京都開催を行っておきながら、マイルCSがレコード決着で終わるほどの絶好馬場でした。 作ろうと思えばいくらでも時計の速い馬場は作れます。 時計をいくら詰められるか…も重要だとは思いますが、体がシャキシャキ動くデキにある、それでいて斤量が単純に軽いことを今回は重視してみました。




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