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★本日のメイン

  中山10R
有馬記念
▲13.オウケンブルースリ
▲12.ドリームジャーニー
◎14.ペルーサ

正直今年の有馬は読めません。
自分がパドックで何に本命打つのか本当に分からない感じです。
もう年末に差し掛かるのに、フォトパドックはどの馬も毛艶落ちてませんし姿勢もいいし…。
おまけに、JC捨ててここに出てきた馬も往年の動きが戻ってきているようで…。
この馬がグングン良くなるのと対照的にどこかが落ちる、といった様子がなく、いい要素ばかりが目に付く馬柱になってしまいます。

それに、本当にレベルの高いメンバーだからと言って、レベルの高いレースを演じてくれるのかも疑問。
ダービー出走馬がその後ボコボコ古馬相手に激走しまくってますが、ダービー自体は歴代で言ってもとんちんかんなレースになりました。
しかもスローの遅い時計で決着したJCのみならず、今回も逃げ馬不在。
変なアヤがつきまくりの外人騎手が(ラジオNIKKEI賞もかなりの戦いでしたね)、どのポイントから大激戦に持ち込むのかも全く読めない所。

なので、前日に拾える情報だけをまとめて当たりに繋げられるとは、正直全く思ってません。
必要十分要素が不足してる現時点では、強引な基準を持ってきてでも、縦に割った答えを出せる要素を強調したいところです。

最近関連したコラムあんま書いてなかったんですが、久々にS級厩舎推しをします。
JRDVの前日画面、基準オッズの2つ左にある、調教師の名前に色づけされてるやつです。
つまり、最近絶好調な厩舎のムード押しってことです。
ちなみにこれ、4→1→8→7→3番人気で決まったJCでも、ピンク→ピンク→ピンク→ピンク→橙で決まりました。
G1で勝ち負けできる基準にまで持ってこれる馬を作るのは、やはり常にリーディングトップで争ってる厩舎でこそ!と言う推し方ですね。

これを予想に組み込んで、世間の誰も唱えたことがなさそうなもの・それなりにショッキングなことを言うには、そこそこコツが要りますが。
今回強調するのは、「この年末の場面でもG1仕上げができる(スキル)」ことにしましょうか。
もう既にJCまでで結果を出していて、またさらに今回もデキがいいのが分かっててそれで人気になる馬は、とりあえず今回のコラムではどうでもいいです。
ここに来て微妙にダメっぽい履歴に見えた馬が、勝負所で本物に戻ってる・そういう仕上げができる状況を拾い上げると。

それをこの外枠3頭に期待してみたいところ。

ドリームジャーニーは、昨年の有馬記念勝ち馬ながら、有馬の反動か上半期の不調が祟って今年は重賞勝ちがなし。しかも前走からまた球節炎になって休養明け。
オウケンブルースリは、脚元の影響なのかイマイチ仕上げでJCを出てきて、明らかにマークが外れそうな7着。
ペルーサは完全に気の悪さが表に出てしまい、深刻な出遅れ癖に繋がっててまともに競馬すら出来てない現状。

これがそれぞれ、今回は調教上向き&右回りで条件好転&厩舎のムードUPの背景などが絡んで、どうやら好走できそうな気配になってきたという推しです。

ドリームジャーニーは球節炎と言ってた割に、中間丹念に調教積まれてたった3ヶ月で戻ってこれています。言うほど深刻な状況ではなかったのでは?
調教内容を見るに、前回のオールカマー時よりも馬の動きはかなり良くなっていました。
そもそもが昨年の勝ち馬でブエナビスタに真っ当に勝ってますし、この秋全く疲労がないというのが一番の強み。

オウケンブルースリは前回は順調さを欠いたままでも4着とはかなり僅差。しかもJCはスローの上がり勝負だったので55kgの物理的軽量3歳牡馬&古馬牝馬が上位を占めた展開。
それを57kg背負って次点の7着、古馬の牡馬では2番手入線です(57kg1番手は香港へ行ったジャガーメイル)。全く向かない流れならこれは十分評価していい内容。
今回は3-2-1-0と全く崩れたことがない右回り(良馬場)に替わりますし、跨るのは年間リーディング寸前の日本人1位騎手。
実際鞍上も、これが復帰後初G1ということですから、自分がまだまだやれることを証明したがってるはずです。
音無仕上げが炸裂してもおかしくない場面だと思います。

ペルーサは、ここ3戦が全て上がり1位。出遅れが全ての運命を狂わせた根本原因ですし、それを改善させようと厩舎は懸命に努力しています。
しかし今回強調したいのはこの馬の馬体のセンスの高さとかレース適性がどうたらゲートが云々ではなく、藤沢厩舎自体のムードが相当上がってきてる気配を感じるところ。
今年の藤沢厩舎は、年間トータルで勝率14.7%、連対率24.7%。生涯の通算連対率で3割を越す藤沢厩舎にとって、これは過去最低レベルの成績らしいですね。
マチカネニホンバレに昨年の勢いが戻らず、レッドスパーダはフェブラリーに出したのが仇なのか一向に牧場から帰らない、ペルーサは初G1でいきなり悪魔に取り付かれたような競馬をし始めたのが今年の藤沢ムードと思えばだいたい正しい所。
その藤沢厩舎の低調ムードを完全に断ち切ったと思われたのが先月11月の藤沢厩舎の月間成績。
新馬4戦4勝を含め、10勝2着3回3着5回−勝率32.3%〜月間複勝率58.1%と、出れば勝つわ出れば馬券になるわの一変ムードになりました。この水準は音無厩舎でも出せてません。
ここで持ち直したからこそ年間リーディング争いに持ち込むことができたわけですし、ずっと橙色だった厩舎判定がやっとこの有馬のタイミングでピンクに変わったんですね。
個人的には、ゲートを出なかったとしても、青葉賞的なロングスパート勝負に持ち込めれば十分やれると思っているだけに、単勝10倍台の半端人気なら勝ち負けで強調したいと。

ヴィクトワールピサやブエナビスタは当日それなりの判断しますが、内枠だからってちょっと浮かれすぎなんじゃないの…と言うオッズに見えるのは確かです。
土曜の中山芝は1200mや1600mまで含めて、オールで1〜3枠死にましたからね。馬場がいいことはもう騎手が全員知ってて、かなりのハイラップ傾向に変わってるように感じます。
「外枠だから」というのを予想の組み立ての最初に持ってきてる人は、強引にでも首を曲げてみた方がいいですよ。

  阪神12R
◎7.ムラマサノヨートー
○4.リルダヴァル
▲10.シルポート

あんまいいアイディアは出ませんね。
シルポートが確実に展開握って、後続にとってキツイペースで引っ張ってさらに自分が残せる、と言う流れにするのであれば。
結局は何だかんだで底力ある馬でないとこの馬交わせないんですよね。
あとちょっと、騎手の並びもアレですし…。
シルポートのガチ逃げの前に、騎手のちょっとしたアイディア発揮する余地なんてないと思いますよ。

のであれば、活力は完全に馬頼み。過去にG1好走歴ある馬を見直すと言う形がいいのでは。
ムラマサノヨートーが牧厩舎に転厩して本当に筋肉ちゃんとついてきてますし、牧厩舎もアニメイトバイオで先鞭つけて阪神遠征も慣れたものでしょう。本当は栗東行ってもらいたいのは事実ですが。
NHKマイルで3着になった力がある馬ですし、ハンデ的にもいい内容があっていいと思います。
リルダヴァルは素直に評価。
シルポートは過去にマイル勝った事がないのですが、いい状態の時とも思えませんし、まだずっと太めで回してた時の話でしょう。
ちなみに今回底力に足るタイプがいなければ、シルポート自身が勝ってもいいよなと思ってます。

ファリダットも安田記念3着がある馬ですが、脚質的に合う騎手が乗ってませんし、デキも相当落ちているものかと思いますんで。

  小倉12R
2010アンコールS
◎10.ヘッドライナー
◎16.サンダルフォン
▲12.ジュエルオブナイル
△8.ユキノハボタン

小倉での最終レースなんですが、昨年中京でやった尾張Sと案外状況が似てきてますね。
使っても使っても時計の水準が落ちず、上のクラスになればなるほど逃げ馬が活躍し出すと。
特に土曜日の11R・12R見ると、途中の中盤で上手くタメて…が全く通用しない様子。
とにかくトップスピードにとっとと乗ってしまうのが勝ち筋で、それが最後まで勢いが落ちないだけに、抑えて差すという形が通用しないんでしょう。ずっとエンジン掛けっぱなしの形こそ正解だという。

それなら、選ぶべきは端的に逃げ馬&小倉得意の追い込み馬。
最近成績がグッダグダでどうしたものかと思われるヘッドライナーは、昨年の尾張Sの勝ち馬ですし、このメンバーなら久々に単騎確実で逃げられる状況。
早くも小倉に入ってて準備しているんですから、2年連続があってもおかしくない雰囲気。
サンダルフォンは、小倉の1200m重賞勝ち馬。それでまだハンデが57kgに達してません。
短距離馬にあるまじき脚長大トビタイプ。このコースなら前半の下り坂を使って、道中でスイスイ動ける強みもあります。
雨か雪で渋ってくれるならそれも歓迎と見ています。

そして、ハッキリ言って小倉しか走ってないジュエルオブナイルは今回ちゃんと買いたい場面。
昇級で52kgのユキノハボタンは軽く拾う程度。

中途半端な好位差しは下手に拾わない。
今回小倉が初=他場どっか別コースが明確に得意…の特徴がある馬は軽視。
それを守りつつ、他の馬を眺めてみると、京都や阪神得意が多くて小倉はポツンと1勝のみ、みたいな成績ばかりの馬が多いようです。

キョウエイアシュラとかいい加減何がいいのか良くわかりません。
ストリートスタイルは調教で頑張ったからといって走るようなタイプではないです。
コンパス短すぎですし、小倉も勝ってませんし。
ベストロケーションは明確に中山得意なだけに、ここもそれぐらい上手く走るのかというとそういう感じがせず…。
ケイアイデイジーのような、体が硬い好位差しキャラは馬場的に下げ。






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