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  【中山3R】
◎8.インナージョイ
注13.レオマジェスティ

 馬体上位ということなら断然インナージョイ。半兄は青葉賞勝ちのアドマイヤコマンド。馬体のシルエットも兄に似ているんですが、問題点は気性も似てしまっていること。前走はデムーロでさえモタれるのを矯正するので手一杯という直線でした。そんな状態にもかかわらず、わずか0.4秒差まで追い込めるだけの能力は秘めています。スミヨンに乗り替わりますが、それよりも当日ハミ替えなど、工夫が見られることを願います。
 レオマジェスティは背中の良さはある馬だと思っています。ただ、ロックオブジブラルタル産駒で脚長の骨格に出ると、上体の筋肉量が不足する傾向にあります。未勝利くらいは勝って良い素質はありそうですが、成長度という観点ではもう少し長い目も必要かもしれません。


  【中山7R】ホープフルS
◎5.ナカヤマナイト
○10.ディープサウンド
△7.ベルシャザール

 馬体からもレース内容からもこの2頭しか中心にできる馬がいないように思います。頭数も落ち着いてペースも上がらない可能性が高いならなおさら。少し興味があるのはベルシャザール。超巨漢馬のキンカメ産駒。ただ、マルカキャンディの仔というとかなり不器用な馬が多く、この馬体重なだけに中山で動けるのかどうか。


  【中山10R】有馬記念
◎7.ブエナビスタ
○1.ビクトワールピサ
注10.エイシンフラッシュ
注5.ルーラーシップ
△4.トーセンジョーダン

 まずはブエナビスタ。結果的にJCは降着になってしまいましたが、あれがなくても1位入線は十分あったと思います。なにより、今秋3戦目で馬自体もピークの体。昨年僅差のドリームジャーニーが順調さを欠いている上に、今年は1勝もしていないという、「落ち目」に入っているのなら、昨年の半馬身差は楽に逆転できるはずです。

 繰り上がりとはいえ、JCは3歳馬ローズキングダムが優勝。3着にもヴィクトワールピサが入り、現3歳世代が強いということはもう世間的にもバレていることでしょう。ならば、ここ有馬記念も3歳馬に注目、ということでいいでしょう。ヴィクトワールピサは今回も絶好枠を引きました。結果から振り返ると、やはりダービーでは蹄の不安が影響したのでしょう。弥生賞、皐月賞を勝った中山。決して苦手ということはないと思いますし、この枠をもらって鞍上デムーロなら自在な競馬ができそう。
 見直しが必要だと思うのはエイシンフラッシュ。中山は京成杯勝ちと皐月賞3着。ダービーは上がり勝負になりましたが、そこまで極端にスロー限定で強いという馬でもないです。皐月賞は結構速めのペースでしたし。なにより、こちらも菊花賞回避の影響が、はやりJCのパドックでも馬体に表れていたと思います。前走からの上積みが大きい馬と言えるのでは。特に今年はこれといった逃げ馬がいません。スローだとしてももちろん、ダービーの結果を引っ張り出せば、何か出来るだろうという期待は持てます。

 別路線組では、こちらも3歳のルーラーシップ。馬体が見劣りするとかは絶対にないです。枠も良い所ですし、距離も問題ありません。中山が初参戦という点は心配ですが、鞍上込みで良いルートを通れれば。トーセンジョーダンは素質そのものは早くから認められていた馬でしたが、蹄の不安で出世が遅れました。この秋は2連勝していますが、両前脚にはJ鉄を履いたまま。ただ、それでも結果が出ているのなら、許容範囲ということでいいのかも。

 JCではブエナビスタと同じ上がり最速で追い込んだペルーサ。スタートさえまともなら、というのはおそらくペルーサに気がある全ての人が思っていることでしょう。前走はたしかに外国馬がゲート入りを嫌って待たされたということはありますが、それでもまだ出負けの不安は紙一重ということ。強いのは確かですが、馬券対象という意味なら、まだまだ過剰人気のような気もします。





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