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★本日のメイン

  東京10R
ジャパンカップ
◎6.ローズキングダム
○2.ヴィクトワールピサ
▲7.ペルーサ
注8.ジャガーメイル
△11.ナカヤマフェスタ
△16.ブエナビスタ

レイティングだとダントツで抜けているナカヤマフェスタの実力、あるいはどんな競馬でも大崩れせず、前走の天皇賞秋で素直に乗ればバッチリ強さを見せてくれたブエナビスタの安定感。
こういう表現の仕方は、全て馬単体の履歴を追って、馬そのものの良さを評価してのものです。
勝手に周囲がペースを盛り上げてくれて、勝手に消耗戦の流れで脱落して行くような、ただ単に「いい馬を選べば当たる」の条件が揃っているのなら、そういう目の追い方でいいはずです。
しかし今回は、そういった要件があんまり揃ってないのではないかという見立てです。

時計的に凡戦でレベルも疑問と言われる3歳馬の世代トップが、秋に勢いを借って4頭も出走してそれぞれ人気を得ていること。
天皇賞秋の時にはペースを率先して引っ張りそれなりの展開を作ってくれたマイラー逃げ馬や中距離先行勢が、今回ジャパンカップになると軒並み消えてしまったこと。
数だけは集めてきた外国勢も、どれもその国の頂点レースを極めたトップクラスとは言えず、また2400mの記録でも日本馬の水準に比べて遥かに遅く、まるで別の次元の競馬をしていること。ペースを作ってもらえるとしても、果たしてどの程度の水準なのやら…。

一度JCを逃げ切ったタップダンスシチーがまた出てきてくれるような水準なら、2番手の馬との兼ね合い次第でさらにさらにラップも速まり、レコード決着もあるかという流れもあると思います。
しかし、今年のJCは明らかにそういう水準ではないはず。
外国の逃げ馬は、外国馬の中でも相当ランクが低く、テンのダッシュどころか持ち時計もありません。
展開予想を立てるためにそれなりのラップ入力して、一応形だけティモスとフィフティープルーフが併走で逃げてるとしても、2番手集団にヴィクトワールピサとブエナビスタとシンゲンが接近して並んでいるようだと、ペースメーカーとしての体を成していません。
しかし流石にフルゲート集まった事で、何とか集団らしいものは作られるので、その分個々の馬の不自由さは増すと。

ここまで超スローが濃厚で、しかし大きな団子で進むという展開になるようなら、「相手の持ち味を消す」という性質が主体の競馬になるんじゃないですかね。今年のダービーと同じ様に。
だからこその、古馬より2kg軽い斤量を背負って、あの上がり32秒台のダービーを経験している3歳馬押しです。そして枠順まで厳しく見ての内枠重視。

注目は、ダービー出走時よりも内目の枠を引いた2頭+出負けはしますがペルーサも。全て3歳55kgです。
ローズキングダムは、もう方々で言いましたが一番春よりもパワーアップの著しい3歳馬。
(橋口厩舎のムードも、春より明らかに良くなってきています)
距離適性的に菊花賞なんて走らなくてもいいですし、マイルのような瞬発力勝負になるならば、この馬の持ち味が最大限発揮されるシーンです。
ヴィクトワールピサは、後入れ偶数で最内枠を引いたのが大きいと見てます。さらに、かなり前へ行く意識のあるギュイヨン騎手。WSJSではかなり乗れてない方でしたが、あれは府中の直線の途方もない長さに仕掛け勘が合わなかったせいでしょう。土日の間に調整するセンスが当人にあればいいのですが。
また、国内に戻ってきてないので実際は春からの良化があるかも知れないのに全くわからない、ブラインドになっているというのが一つポイント。
ダービーでの敗因は、決してあのスローで変な身の振り方をしたため…ではなく、中間何かアクシデントがあってエクイロックス補整をしていて、それで本来のリズムで走れてなかったのが一つ大きいと思います。
そして順調さを取り戻したかどうかわからないまま、規定路線として海外遠征し、全くリズムの掴めない競馬をして負けたと。
栗東CWでキチンと時計出しているのなら、それなりに問題ないんじゃないかと思うんです。併走相手にぶっ千切らないといけない調教をしてるわけではないですし。

ペルーサはまだ不十分未完成の状態で、国内最強のブエナビスタに末脚だけで迫ったポテンシャル考えれば、同等の評価はしておいていいはず。
本当に、ゲート難改善の手立てがあるなら、それこそブエナよりも上の評価をして良いはずです。ここは状況証拠を直前まで集めておきたいですね。

春よりも馬体が痩せ気味に見えるエイシンフラッシュは、ダービー当時よりも枠順が外。厩舎にも昨年ほどの勢いが感じられません。
これだと自分の方法論としてはどうしても消しに近い評価です。

というわけで、内枠の3歳馬3本の矢(主に上位2頭)で臨みたいと思う所。

距離が短い・休み明け・ルメール騎手が今期絶不調という不利があった天皇賞に替わり、今回のJCになって3勝している適距離・叩いて更に調教上向き・抜群に乗れているムーア騎手・スローの上がり勝負実は大歓迎というジャガーメイルが古馬勢最上位評価。
底力や総合力で評価するわけではないので、ナカヤマフェスタとブエナビスタは押さえ程度。
ナカヤマフェスタは筋肉質になりすぎているんじゃないかという懸念があります(二ノ宮厩舎なら許せる範疇かも、ですが)。
ブエナビスタは細身でセンス上位のスタミナタイプ。本質的に好パフォーマンス発揮するのは、宝塚記念や有馬記念などの平均ペース以上の消耗戦で、本格G1級相手に凡戦気味の超スローっていうのは、実はやったことがない馬です。
いや、性質考えるとエリザベス女王杯の3着こそが、あの馬のスロー適性の低さを見せたレースだと解釈することも可能。
天皇賞秋最先着馬は、必ずJCに来て着順を落とすジンクスもあります。
それに種牡馬選定レースたるジャパンカップで、社台&ノーザンが牝馬に2連覇させるわけがないと思いますしね。

  京都11R
太秦S
◎2.アウトクラトール
○4.セントラルコースト
▲10.アースサウンド

近走やられ役に回っているキャラばかりで、昇級初戦の2頭に注目が集まってるようですが、ここも素直にそう受け取れない変な構図。
全体の履歴を見てみると、9月の新潟からここ2開催の京都にかけて、覚醒したマハーバリプラムとケイアイガーベラ、ダノンカモン辺りが大暴れした時期。
その即重賞勝ち負けクラスさえ抜けてくれれば、そこかしこに好走の片鱗が見て取れる馬は多いんですよね。
それと同時に、今回昇級初戦のスリーアリストとマルカベンチャーは、長らく…というか中途半端に準オープンを勝ち損ね続けた最後方からの追い込み脚質。
オープン組は先行するのが楽になり、昇級組はさらに差すのが難しくなる間合いに変わるわけです。

こういった珍しい組み合わせになったのなら、今回見るべきは隊列差。
3走前の新潟、NSTオープンがやたらと強かったアウトクラトールに期待。
前回はかなり久々の1400m出走だった上に、その距離こそが大得意であるケイアイガーベラにピッタリ張りつかれる展開で、自分のテンポの逃げではなかったようにも思います。
やはりこの馬は短距離1200mに行ってこそでしょう。同じ2番枠でも、阪神1400mの2枠は先行馬にとって最悪→逃げ馬にとってかなり有利な京都1200mに変わります。
その上で、最近オープンで大威張りしている馬は出てきてませんから。ここは何気にいい番組だと思いますし。

少し左前脚をおかしくして休んでいる、とのことらしいセントラルコースト。
これも過去には結構強い相手と戦ってます。前走などは絶頂極めてた頃のナムラタイタンです。
1200mで戦えるほどのテンのダッシュがある馬では本当はないんですが、今回は同型が少なく隊列有利。
一旦流れに乗れば頑張れるタイプなので、これだけ人気落ちていて外人騎手なら買いだろと。

アースサウンドは前走の乗り方が謎だったので、斤量の利もあるはずですしスンナリ乗って欲しい所。

マルカベンチャーは、前走は結構久々にガッツリ展開が向いた条件でしょう。
かなり乗り難しい馬にこのタイミングで乗り替わりですし、距離こそベストでもそれは条件クラスで濃いメンバー揃う関西の準OPクラスですからね。
準OPですらなかなかハマれないキャラなのに、軸になる強力馬がいないイマイチメンバーで、展開それほど密にならないんですから。

エノクは勝ちキャラでもないのに57kgは重たいと思います。そういう別定条件なので仕方ないんですが。





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