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  京都12R
◎7.ドロ
○10.アイアムルビー

厩舎ではもちろんこの馬の素質に相当期待していたんでしょうけども、焦って重賞に出そう出そうと急いでたようなローテだったドロ。
1勝2勝馬でも重賞に出られるダブルアップチャンス期間が終わり、本腰据えて下積みから始めようとなったら、やっぱり適条件に出してくるもんですね。

1分10秒2の記録があるダート短に戻してきたアイアムルビーと、それがこけてもマルカバッケンが控えてるので、ちと穴馬には厳しい番組になったのではないかと。

 
東京12R
東京ゴールデンP
◎7.ウインブシドウ

モアザンレディ産駒が中距離走っているということに強烈な違和感。
そして調べてみたら、やっぱり他のモアザンレディ産駒は1300mぐらいがやっと勝てるぐらい、1400mやマイルは2着までで未勝利。
真面目に中距離を走って勝てている産駒は、このウインブシドウだけらしいです。
おまけに母父までマウントリヴァーモアですし、戦法も逃げて良し控えてダメのタイプですし。
これは距離縮んでさらにいいタイプでしょう。インオラリオと先行スピード勝負して勝てるかも。

★本日のメイン

 
福島11R
河北新報杯
◎14.マイネアルデュール
△15.エーシンシークルー
△13.シチリアーナ
△8.ヤマニンプロローグ

雨で大分馬場も悪くなってきた様子ですが、今回は人気馬が軒並み外の枠へ…。
人気で決まっても少々仕方ないかと感じるところですが、人気馬の取捨で何か弱点を取り上げるなら、重の影響が残る馬場なのに「短足・小柄」の馬が結構多い所。
500万なら時計のかかる馬場をまとまりでこなせても、1000万の消耗戦ならそれなりに、具体的パワーやコンパスなどのパーツがないと勝ちきれないと思います。
そういった部分で、福島得意+田辺で人気するロードバロックや、3歳牝馬の軽量で小倉好時計勝ちのエナジーハートなどは、1000万らしい消耗戦で後手っぽくなるのでは。

注目は、手足長めで時計のかかる馬場はかなり実績があるマイネアルデュール。
近走の出来はそれほど悪くないですし、最近の凡走続きでハンデも1000万好走歴のある牡馬にして52kgまで落ちました。
少し狙っていたところもあるのか、今回初ブリンカー。都合良く外枠も引けました。手足が長いために普通の良馬場だとスピード負けするタイプなので、ここまで条件が揃えば中心で狙えます。

エーシンシークルーも少しスピード過剰なタイプなので、もっと薄い所を狙っていってもいいかも。
小野寺騎手がこの福島絶好調で、田島俊厩舎に転厩して4戦目、馬に上向いたところがあるなら、ヤマニンプロローグでも。
シチリアーナも、かなり馬体の寂しいタイプなので滞在競馬が合うのかと思いきや、こちら美浦に帰ってきても調教のペースは落ちていません。
血統などは今回の状況そこそこいいはずなので、勢いが続いてれば。

 
京都11R
カシオペアS
◎5.エアシャトゥーシュ
○4.ニルヴァーナ
△8.トゥザグローリー
△9.ナムラクレセント

たまたま調教映像でエアシャトゥーシュとニルヴァーナの抜群の調教を捉えることができたので、その通りに。
大抵カシオペアSは、本来出たかった重賞ではなく、仕方なしの踏み台で出る馬が多いレース。5年前3年前などはそうでしょう。
別のレース希望だった馬とここ狙いの馬との仕上げの差が如実に表れるというギャップがあって、世間が地力評価の人気で揃えた所を、ちょっとした盲点で大穴馬が突っ込んでくるというイメージです。

エアシャトゥーシュは重賞では高い壁に跳ね返されましたが、一番の得意条件は馬券圏内を外してないここ京都、距離もこの1800m。
鉄砲実績もある馬ですし、今回は一気に相手も落ちます。渋った馬場もOK。
ニルヴァーナも、まともにOPで戦って勝てやしない馬ですし、週末重馬場確実の週は少し仕上げが変わる部分もあると思います。
調教は真面目に走らないタイプのトゥザグローリーは千切って当然かも知れませんが、そもそもこの馬は調教で良く見せる方ではありませんでしたし、前脚をきちんと抱えてちゃんと重心を前に促せてたのは見所ありでしょう。
この馬も京都・1800mに一番好走のピークが来る馬です。

トゥザグローリー、ナムラクレセントは気性難が出てきて少頭数でどう乗るかという難しさが出ています。地力は明らかに上ですが、どちらかがコケれば。
ダイワジャンヌはあまり京都がいいタイプだとも思ってないので。

 
東京11R
天皇賞秋
◎12.アーネストリー
○7.ペルーサ
▲1.ショウワモダン
注3.ジャガーメイル
△2.ブエナビスタ

昔はテイエムオペラオー、そしてゼンノロブロイやウオッカですらきちんと前哨戦使って臨み、たまに負けることすらあるのが天皇賞秋です。
シンボリクリスエスやメイショウサムソンぐらいのG1複数勝ちしてる牡馬であれば、「休み明けでも天皇賞秋は獲れる」と豪語してもかまわないと見るべき。
まずその目線ぐらいは持っておくべきです。

ブエナビスタは今まで馬券圏内100%で来れているのは素晴らしいとはいえ、現実、牡馬相手になると京都記念勝ちのみ。
もちろん、中身は相当濃い競馬をしているのは事実でも、「最後のスタミナ」という部分だと厳しいものがあるんでしょう。
それでさらに休み明けとなると…ですね。

そして、ブエナビスタを一旦基準に置いて考え直すなら、今回こちらが条件有利と言えるのはアーネストリーの方でしょう。
アーネストリーの今年の上半期は、ずっと裂蹄との戦い(グラスワンダー産駒A級馬によくありがち)で、宝塚記念直前にも熱発してたような話があるそうで。
それでいて金鯱賞を勝ち、宝塚記念でブエナビスタと接戦する3着ですから、昨年秋からどれだけ馬が変わったのやらですよ。
新潟大賞典で3点打って、シンゲン差し置いてエプソムカップで本命打ってた馬が。それも脚部不安や体質不安を抱えながらですからね。

今回は蹄も伸びて蹄冠部欠損も爪先にまで移動してますし(札幌記念当時もやや微妙な位置)、何より順当にステップレースを踏めたことが大きいはずです。
2000mだとパーフェクトな成績で、重も苦にしないタイプですし、スローペースを前で確実に立ち回れる強みもあります。
ローテ比較・順調度を見て、宝塚を基準に置いてちゃんとブエナビスタより上だと比較できるのがいいですね。

ペルーサの毎日王冠は、出遅れに明確な敗因を求む声が大きいんですが、どちらかというと古馬初対戦の休み明け+未体験距離に出てきたという方を重く見るべきでしょう。1800m以下を一切走っていなかった、器用さの訓練全くしてなかった馬です。
もちろん個人的にはそれで下げましたし、実際はもっと目立つ弱点をボロボロ出して負けた格好。
次に向けての課題を全て露わにして、今回は3戦3勝の2000mに戻る順当な叩き台ローテ。それで何で今回が単勝5倍以上、4番人気より下に落ちるんだという話ですよ。
もちろん、誰がしか速いペースで引っ張ってもらいたいのはありますが、重馬場を全く苦にしないタイプで枠順もいい所。毎日王冠でこの馬で勝負してニヤニヤしてた人は、今回倍掛けすべき場面ですよね。
しばらくG1でいい勝負が出来てない藤沢厩舎だけに、そこを信じるかどうかだけでしょう。

そしてもう1頭注目したいのは、近2走全く走った気配がなく、本来はここの予定ではなかったものの、週中の台風情報を見て連闘でここにねじ込んできたショウワモダン。
決して2000mがいいタイプとは言いませんが、それでも四肢が長めの大トビで距離はこなせそうですし、何より重上手な馬が絶好の枠。さらに2走ともに59kg→今回斤量減になるわけです。
ローテを見直しても、厩舎としては決して悪い判断はしていません。調教も順調に近走こなしていますし、足元の異常も特に見られません。
基準で最低人気というぐらい見捨てられているのであれば、目を瞑って買い目に入れてもいい場面でしょう。

そして実力は認めつつも、その次ぐらいにジャガーメイルとブエナビスタを。
ジャガーメイルは天皇賞春を勝ったことで、この距離はスピード不足っぽく捉えられていますが、2000mは2戦2勝ですし、天皇賞もスタミナ争いを制したわけではなく超速の上がり勝負を決めたという内容。
エンジンの掛かりがどうたら、というタイプの馬ではないように思います。もちろん不安はそこそこあるわけですが。

他の馬は、IDM74〜73ぐらいのパフォーマンスを、ここ一番で出せるローテに見えないという評価で。
前走がIDM68〜70ぐらいで止まっている馬は、ここ府中2000mのG1ペースが特別得意…というぐらいでないと。




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