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★本日のメイン

  札幌9R
札幌日経OP
◎9.ミッキーミラクル
◎10.ゴールデンハインド
▲3.ルールプロスパー
△6.トウカイメロディ

みなみ北海道Sでホクトスルタンが逃げたラップは、どうにも評価しづらい印象です。
13秒台に落としてないことは確かに立派ですが、後半残り3Fぐらいまで12.4〜12.5続き。ラストの上がり1000mは61秒台。
OPなのに後ろは一体何してたの?としか言えません。
ここまで許してもらえてたらさすがに粘るだろう普通…としか。

なので、今回の取捨や見直し方としては、みなみ北海道Sで差してきて僅かに届かずだった馬・あるいは他の路線からの強い逃げ馬に期待したい場面。
ちゃんと逃げたら本当に中身の濃いラップで逃げるミッキーミラクルや、芝で今の所無敗&圧勝続きのゴールデンハインドの格上挑戦に注目。
ホクトスルタンの逃げをまた譲って、それで差す馬を…ではなく、ホクトスルタンを攻撃しに行く馬を優先したいからです。

ミッキーミラクルは、2走前に大体説明したつもりですが、ここでも馬体は見劣らないはず。種牡馬の弟ですし。
2000mでのものではありますが、結構速いラップでコーナーを回りつつ、上がり1000mを59秒台でまとめています。
府中は合ってないよなー…と以前から感じていた馬ではありますが、右回り小回りをここまで上手く逃げられるものかとちょっと驚きました。
後続をコントロールできる立場・逃げで勝負したい馬だと思うのですが、どういう判断をするのやら。

ゴールデンハインドは、大竹厩舎の多分初?の古馬OP条件への挑戦。
準OPの芝2600mなどがもうないので、仕方ない選択かもしれませんが、十分通用していい内容をここ2走で見せています。
2走前は申し分ないレコード勝ち。前走は、途中息を入れようと緩めた所、後ろからワッと来られて急がされた展開。これって、ハンデ戦の中長距離だと相当キツイ目標になってしまう、不利な流れです。これを踏ん張ってまた圧勝したんですから、この時点でも遥かに格上なのは間違いありません。
ここでも十分通用する馬だと思うんですよね。それぐらいの馬を輩出できる厩舎だと思いますから。関東新人厩舎の中でも相当評価してる方なので。

みなみ北海道Sの差し馬は、トウカイメロディは一応フォローし、初距離でおっかなびっくり乗っていたルールプロスパーにちょっと期待したい所。
隊列的にホクトスルタンの真後ろにいられる枠順もいいですし、藤田騎手が連続騎乗なのも気になります。

馬場がそこまで悪くなってないので、外枠の追い込み馬では厳しいでしょうかねえ…。

  小倉10R
小倉2歳S
◎8.ブラウンワイルド
○4.カノヤキャプテン
▲5.テイエムターゲット
△11.ジンクアッシュ
△17.ラバーフロー

調教でA評価付けた馬の履歴を他の馬と比べると、かなり違う世界で競馬しているみたいですね。
ブラウンワイルドは前走こそやらかしてしまいましたが、1分7秒台の記録を見せてますし、テイエムターゲットはテン32秒で入って1分8秒5の圧勝押し切り。
そして印がパラパラとついている馬は、1分9秒・10秒前後でアップアップの競馬ばかりのよう。
今年の小倉の芝だけなら最後まで時計の水準が落ちなかったようなのですが、新馬1200mだけに限ると、頭数があまり揃わなかったことも絡んで、スローペースで時計平凡な結果がやたら多かったようです。
今回のメンバーだとテイエムターゲットやシゲルキョクチョウがそれなりの水準のラップ踏むはずですから、2歳馬だとしても1分8秒前半は覚悟しないと。
つまり、記録がないながらも素質ある馬を見て「この速い時計でも対応できるはず!」と色めき立つより、既に記録見せてる馬優先で考えていいんじゃないかと。
それだけキツイ競馬してるってことですからね。

多分差す形で競馬することになるだろう馬で注目なのは、小倉リーディングほぼ確定の福永騎手の乗り替わり。
福永騎手で1番人気勝ちという馬が結構今回も出走しているんですが、福永騎手がどれを選ぶかの前に、新潟に来る破目になってしまいました。
その中で一番気になるのはカノヤキャプテン。
ブラウンワイルドの同厩馬で同じ新馬に出ていて、ブラウンワイルドよりも速いダッシュを見せてた馬です。
持ち前のスピードをコントロールするのが難しくて、2戦は速いラップを強引に動いてしまう形で負けましたが、ピタッと折り合いがついた3戦目は今まで見せたことのない末脚でアッサリ決めました。
11.5-11.5-11.6で後半をまとめた内容も良く、これで全体が1分8秒台ならかなり優秀じゃないでしょうか。

他では、勝ち時計は遅いのですが、公判尻上がりのラップで圧勝し、ピッチ走法のジンクアッシュと、新潟で見てなかなかセンスある走りに見えたラバーフローをフォロー。

シゲルキョクチョウは、2戦ともに前半の下り坂で大量リードを築き、直線は後ろの馬と脚色一緒の形で粘りこみすると言うタイプ。
えー、そんな競馬が重賞で通用するわけないですよね…。
控えても変われるような素質がない限りは…。

  新潟11R
新潟2歳S
◎18.キッズニゴウハン
○4.クリーンエコロジー
▲12.レッドセインツ
△6.サイレントソニック
△8.ニシノクエーサー

仕上がりの差などの面では、確かにダリア賞勝ち馬は有利なんですが、あくまで新潟2歳は、馬の上積みありき。
このレースでしか起こらない奇妙な展開になりがちで、あまりレースの質を読んでも意味はないレースです。
過去見せた上がり脚とか、中間スピードの質などミクロな部分を真剣に見直しても、今回そういう風にレースしてくれないものなので…。
だからこそ血統構成をちゃんと調べることに意義があったり、全体の流行に目を光らせる必要があると思うのですが。
今回はその範疇の目線が重要のはず。

今年重賞初挑戦になるディープインパクト産駒。
体がまだ出来きっておらず、フユフユの作りの時期から、スピードセンスは他の系統に比べてズバ抜けていて、出てくるたんびに1番人気を集めるというムードになっています。
このレースでも、サイレントソニックが短距離質だったり、レッドセインツが新潟2歳のタイプとあまり合っていないのに、ディープ産駒だから何とかしてくれるかもという強調の仕方をする人も出てくるぐらいです。
まず、今年の2歳がディープ産駒中心に回ってしまうんじゃないか…という趨勢がまずあるわけです。
フジキセキがこの新潟2歳で強いとか、そういう過去の傾向よりももっと強い話で、仮想的に「ディープ基準」を認識したい。

しかし、現場で実感しているのは、人気こそ劣りますが、それに似た水準でキングカメハメハ産駒の出来がいいんですよね。
皮膚の薄い馬も多いばかりか、最初に太くても叩いてすぐ一変しますし、ポジティブに動く馬が多いです。
自分が1ヶ月新潟でパドック点打ってて、2歳新馬戦のほとんどでキンカメ産駒に点数入れたんじゃないでしょうか。
それと同時に、この新潟外回りが本当に合っているよう。
筋肉や繋の質が合っていて、展開不問でこの条件だと速い上がりを出せて、荒れた馬場もあまり苦にしない。
1年目の産駒はつけた牝馬のレベルがまだまだで全体にピリッとしませんでしたが、その3歳馬も今年の新潟に来るとA級馬扱いしていいほど動いていますし。

まず、2歳戦の高額条件では「ディープ基準」がある、それに見合うほどの強力勢力として、今年はキンカメが来るのではないか。
ひとまずこの新潟外回りではそれが多分有効だろうと。
そういった考え方です。
キンカメ産駒として普通のレベルの馬でも、ここ新潟外回りで戦う限り、スウェプトオーバーボード産駒のA級馬や、フジキセキやアグネスタキオン産駒のB級馬ぐらいなら十分伍するぐらいと考えれば、新潟2歳を勝ち負けできる時計を前走でもう出しているキッズニゴウハンで十分戦えるでしょ。
クリーンエコロジーは1800m的ラップなので、ちょっとどうかと思うところですが、馬はいいので上位に。

ホーマンフリップは全然強く見えませんし、正直たいしたことない馬だと思うので予想からは外しました。
そこまでの馬に感じたら当日拾います。
エーシンブランは出来落ちでは?それとダリア賞の方がラップ的に向いているタイプなんじゃないかと思いますし。
ヴァナディースは大したことない方でした。緒戦は。重賞水準で戦うなら、あと20kgぐらい増えて欲しい所です。
リーサムポイントは体が明らかに緩くて中距離なので、狙いは下げたい所。






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