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  新潟9R
ダリア賞
◎8.サイレントソニック
▲2.カトルズタッチ
▲3.マルタカシクレノン

サイレントソニックはともかくとして、▲の2頭が結構いい馬です。
どちらもスケール感やストロークの伸びが1000mだと余ってるタイプに見えていながら、楽々先行できてしかも圧勝と言う履歴。
仕上がり早でコンパクトなタイプが多い夏の2歳戦で、しかも一度勝ってたとしても、馬の方が競馬のやり方を良く分かっておらず、バチンと弾ける瞬発力を見せるのが難しい時期です。
先手を奪うだけでも、競馬をやる上では圧倒的に有利であることが考えられます。

★本日のメイン

  函館9R
みなみ北海道S
◎8.キングブレーヴ
○11.レッドアゲート
▲13.ショウナンライジン
注2.グラスゴッド
△3.エアジパング
△5.ルールプロスパー
△7.ウィルビーキング
△10.デストラメンテ

函館で馬を見れる立場であれば、ホクトスルタンのハナを叩ける馬を探します。
函館記念・巴賞の内容は、ありていに言えば函館得意で名が売れてる馬が後方でちんたら競馬していて、ヨソ者(休み明け初戦や函館未知数組)に先行集団を固められた上にヨソ者同士で決着されると言う内容。
この体たらくを見れば、絶対に先行できることのアドバンテージが大きいと感じるはずですから。
ホクトスルタンはピークが2年前に終わったメジロマックイーン産駒です。能力も全盛期の7割も行かないはずで名前だけで人気している状態。
完全に隊列固定が前提で人気が散るでしょうから、この前提を崩せるだけでも相当オッズ的なアドバンテージがあるはずなんです。
また、そういう可能性がある先行馬は、トウカイメロディやルールプロスパー、マイネルキーロフなど、距離が合ってなくてもOPの番組がないので仕方なくここに回ってるはずの馬ばかり。
おとなしく好位のままで押さえて譲り、距離適性の差で負けるなんてグダグダなことはしないはず。

…とまあ、ここまで先行馬しかいないかのような話をしてますが、前予想としての期待は差し馬。
ホクトスルタン自身の能力は以前よりも明らかに衰えてはいますが、最後の好走から2年間実績ナシの時間が経っても、一向に人気が落ちないその強烈なインパクトと、競馬の質を大きく左右するキャラが健在なためです。
この馬自身が逃げの競馬に徹した場合、明らかに後続に脚を使わせるような逃げ方なので、自分が最後に垂れてしまうとしても、展開の結果として差し馬ばかりを連れてくる性質なのが大きいんですね。
(何かにハナを叩かれて押さえた場合は、前走の都大路Sのように盲点の前残りになってしまいますが。)
Bコースになって時計が速くなったとは言ってますが、それよりも内側が結構荒れてて外差しがかなり効くようになってるのも大きいです。
函館競馬場GO記念・巴賞で完全にスローの前残り展開にやられまくった差し馬は、函館も最終週近くなってのこの番組で、条件が揃ったことでやっと本領発揮に至るはず。

差し馬のチョイスは、今回の推定上がり指数上位馬の中で適当に見繕うか、函館競馬場GO記念&巴賞で上がり上位の末脚を見せていてあとちょっとハマれば…という惜しさを見せてる馬。
やっぱり見てみたら、今回の上がり指数上位はメチャメチャド人気薄ばかりですね…。
しかしその中で、やっぱりこれならと中心に推せていい価値があるのは、なぜかこの馬だけIDM上位に引っ掛かるキングブレーヴ(今回推定上がり1位&IDM◎にたった1ポイント差)。

ずっとダート路線を使っていながら、今回の函館滞在はなぜか芝に挑戦させています。
昨年夏辺りからの長いスランプから脱出するために、多少いろいろ試している中でのものだとは思いますが…。
しかし、ここ2走は、それもかなりいい判断だったのではないかなと思わせる内容です。
この馬は絶好調の頃だと上がり1位をバンバン連続して出し続けていた履歴があり、ここ2走は僅差の上がり3位・上がり2位。本調子に近づいてきた事実だとも言えるのでは。
前走などは前走比4kg増ながら、馬群の一番大外を回して距離ロスあってのものなので、結構価値があります。
うちの指数の出し方だと、斤量の補正分考えるとエアジパングと同じ能力出す予定です。それでこの人気の差なら断然こっちですね。
ちなみにこの馬、田中章厩舎の賞金1番馬なので、絶対に見捨てたりしないないはず。
調教師自身がこの夏に函館入りしていて、出張馬房も確保しているはずなんですが、田中章厩舎は函館2開催の間にここまでたった10戦しかせず、しかも連対歴なし。
2歳戦にも1頭も出しておらず、特に将来の見込める条件馬もいなかったので、この馬のために函館に来てるはずなんです。

レッドアゲートは2走前が上がり1位、前走もそこそこ。地元馬主。高木厩舎の1番馬。
ショウナンライジンは2走前に実際に好走。前走は馬のキャラ的に仕掛け早。
グラスゴッドは前走が初芝ながら大激走。それが今回と同じ条件。前走好走で大江原厩舎の1番馬の立場になった馬で、それの格上挑戦強行。
あとは上がり上位やIDM上位の人気薄をフォローという程度の印。

とにかく「ホクトスルタンが必ず消えるくせに変な紛れを作る」「人気上位馬はこのコースの適性ゼロ」と言うのが根拠として大きいので、それを覆されるとどうしようもないかというところです。

  小倉10R
西部日刊スポーツ杯
◎6.エーシンリジル
▲1.メイショウワカツキ

小倉は相変わらず1分7秒台の決着が続き、先行押し切りタイプを上手く選んでればいいはずなのに紛れが大きいと言う競馬が続いています。
今回のメンバーを見ても、本来の牡57kg・牝55kgよりも3kg以上軽い馬がやたら多く、もう完全に1000万で底を打っている馬ばかりが集まっていて、しかしどれを軸にするにも物足りなさが残るメンバー。
世間が見えてない上積み要素や、トラックバイアスの肝を掴んでいたら話は簡単なんですが、ちょっと今回は強烈にこれがいいというぐらいのものが見当たりませんでした。
なので、いつもの自分の予想通りに。

人気ですが、3歳馬のエーシンリジル。
馬としての上積みがこの先もあるだろう要素を計算すると、この51kgは軽いでしょうという基本線です。
それにこの馬は、まだまだ芝1200mの履歴が若く(前走が初めて)、もっと走れるだろうと素直に思わせるので。

前走の尾瀬特別は、福島の8日目で七夕賞の直前のレース。要するに馬場の内ラチ沿いが完全に死んでいた日です。
勝った馬は一つ隣の枠のドリームフォワードだったんですが、枠順が一つ違ってちょっと素直に前に行ってしまっただけで、競馬の質が全然違ってしまったと言う典型に見えました。
勝ったドリームフォワードは中団から仕掛けを上手く遅らせて直線で外へ、エーシンリジルは前と外を壁にされて持ち出せず仕方なく馬場の悪い内…と言う風に。
また、そういった馬場の差もありますが、福島で時計の出ない荒れ馬場で押さえ押さえで行くような馬ではなく、前傾姿勢のキツイ体型からして、もっとガンガンにテンから攻めていく前傾ラップ向きのタイプでしょう。
馬込みでの競馬になっても問題ないことを示したことも大きいです。この内枠をプラスにできるタイプだと思います。

相手は良く分かりません。正直言うとバイアス次第。
単純に夏場のパワー不要の高速馬場短距離なので、軽量牝馬に期待したい所ですが。

1頭ピックアップするなら、新馬と折り返しの2戦で完全に芝は無理だと一度見切ったはずのメイショウワカツキ。
まあ、確かにそのあとダートに変わって世間の評判通りに連勝しました。その判断は確かに正しいんですが…。
一応全く走らなかったわけではなく、5着を2回繰り返してて、全然ダメだったのとは違います。
52kgの軽量牝馬、常に競り合い上等で競馬してきた徹底先行型の巨漢ダート馬の高速芝替わり。
前傾ラップで時計の速い決着でしょうし、ここはドハマリがあってもいいのでは。

  新潟11R
関越S
◎4.シルクウィザード
○7.メイショウシャフト
▲6.オメガファルコン
△5.オウロプレット
△12.セイカアレグロ

馬を間近で見ていたり密接な取材に厚かったり、いわゆる馬との距離感が近すぎる人たちは、みんなジョウノボヘミアンやシビルウォーを推すと思います。
いや、これは単純にいい馬ですからね、多分絶好調ですし。
新潟適性も確かなところを見せているとなれば、今回のメンバーなら格上挑戦でも素直に心から中心にする所です。

しかし、新潟ダート1800mの準OP以上のクラスって言うのは、ちょっと度が過ぎる前残りなんですよ…。
ちょろっと調べれば、決着時計が必ず1分50秒台に乗っているという事実や、1−1−1から3−3−3までの位置取りにいないとお話にならないことやらがどんどん浮かび上がってきます。
ジョウノボヘミアンの2走前、1分52秒後半の決着で、後方から大外回って届くスタミナ競馬とは、全く異質の次元で競馬が行われているわけです。
この馬がしてきた経験やら見せた強さやらは全く意味ナシと考えた方がいいです。
それでスタートもあまり上手くない、上がり36秒台も出したことがない…となると、ハッキリ言って新潟で出番などありません。中山に帰ってからの巻き返し狙いでしょう。

馬体比べで考えたり、持続力の質や芯の強さで考えたりすると、このクラスの上の条件だと全くいいことありません。
必要なのは最初に位置取り奪えるダッシュ力であり、上がり36秒台(あるいはそれより速い脚)であり、全く摩擦のない1分50秒台走破が可能なスピード性能なんです。

となると、注目は展開図。
道中図で先団に位置していて、なるべく残り3F図で前方の進路が開いていて(案外重要です)、ゴールはそこそこでもいいので前で残せている馬。
道中図の方でハコ内か前3番手以内にいる馬をチョイスする、だけでもいいかも知れません。そういう条件なので。
注目は内田博幸騎手に乗り替わったシルクウィザードの方。
オッズ的に…ということもありますが、2年前に絶好調だった頃のパフォーマンスがかなり大したもので、ジョウノボヘミアンと同じくオープンクラスで通用しても良かった素質馬です。
2年近い長期休養明けから2度叩いて、ようやく少し良くなってもいいか…と言う頃合。
しかし、「ここ2走のその中途半端な内容でも、指数上位に引っ掛かってもいい計算になる」というのが今回は重要。都合のいいことに内枠も引けました。
あとは当日どういう仕上げで出てくるかだけです。

メイショウシャフトは、最後に勝ったのは2年前のこのレースでした。
そこから先はずっと2桁着順ばかり繰り返していて、全く復調の気配がなく、指数的な見所もゼロだった馬です。
それが今回は展開予想で勝ち負けを競っている予想になるということは…前走のKBC杯の5着の中身がよっぽど濃かったということなんですね。
こういうパターンの馬柱って、全く関東圏だと人気しないタイプですし、この辺りのオッズなら強調すべきでしょう。

オメガファルコンは、奥平厩舎の1番馬。
今回は休み明けですが、中館騎手がその直前追いに乗っているようですし、多少はチャレンジ精神あってのものだと思います。
これは流石に仕上がり次第なので、未知数の所はありますが、ここ2走よりはいい条件をもらってるはず。

ジョウノボヘミアンが今回鞍上初騎乗+実はこの条件不得意であるにも拘らずにかなり人気やマークを集めるなら、前残り展開もかなり現実味を増しそうです。
「やっぱりオープンクラスの壁は厚かった」と言う表現ではなく、「いつもはオープンクラスでウダウダしてる馬でも、走る条件が揃った時には強い」ということがありそうな予感がします。





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