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ダートが先週なんだか変でしたね。
砂の舞い方がちょっと半端なかったようで、来る馬も中距離向きの大型先行馬が多かったように思います。同時に推定上がり1位が全く通用しなかったですから。
オークス後に砂を足したと言う話もあるようで、結構深いものだと考えて見るべきなのかも知れません。
ひとまず、下級条件は中距離崩れローテの大きな馬をチェックしておきましょう。

  東京8R
東京ジャンプS
◎6.ギルティストライク
○13.マルブツシルヴァー
▲10.トウカイポリシー
▲3.トロフィーディール
△14.ディアディアー

レコード決着だった前走のギルティストライクは結構強いだろと考えます。
外から見た馬体は案外地味なんですが、障害馬にしては繋がいいんですよね。さすがサンデーだと思います。
今開催の東京コースはやたらと馬場が良く、未勝利3000mも3分20秒以下から時計が落ちません。
やっぱり高速決着の長距離・障害部門は、サンデーの助けを借りないとスピード持続力を繋げられません。

超長距離障害で健闘はしてたものの、やっぱりスピード障害に戻って強調すべきだったかものトウカイポリシー、1回叩いて狙いの鞍のトロフィーディールともに注目。
ハッピーヘイローは弱い相手の連勝で評価しづらく、超スタミナ寄りのタイプ。
バシケーンはスピードが全くなく詰めも甘い馬。飛越は絶対にいいんですが。
バトルブレーヴは厩舎が馬を作れないのでずっと太目が残り、だからこそ夏場じゃないと走らない馬。デキの観点から見た安定感がまるでありません。
腰が落ちる姿勢なので毎回水濠ミスしますし、東京コース3戦3敗で必ず捕まります。この成績で人気する方がそもそもおかしい馬。
タマモサプライズも、ハッピーヘイローと同じくラッキー馬。前走は番手以降で空馬が壁役になってくれて、相当展開が楽でした。

マルブツシルヴァーは巨漢大トビとか血統がどうとかとりあえず抜きにして、馬体の基礎が良く平地力で上で、府中3戦3勝です。
弱点を指摘することもできるっちゃあできるんですが、ひとまずこういうのは信用した方がいいかと。現在障害界最高連対率騎手ですし。

  東京12R
◎2.マイネルプライゼン
○4.シャドークロス
▲1.オルトリンデ
△12.コウヨウサンデー
△14.クリールトルネード

Bコースの時でも結構その傾向は出るんですが、東京1400mのCコースDコースの時は、とにかく前残りが顕著。
コーナー大回りの東京で仮柵を外に張ると、短距離1400mの場合は距離調整のために露骨にゲートからコーナーが近くなるためです。
距離にして2Fもしないうちにコーナーに飛び込める上に、隊列の妙から極端なスローペースで入れるので、内枠の先行馬が本当に有利。

今回注目は、新潟の勝ち方が良かったマイネルプライゼン。
手足が短く筋肉質の体型から、明らかに短距離でこそのタイプですが、前走の新潟は外枠で壁を作れず(やや諦めて)行く気に任せてで随分強い押しきりでした。
もう内側の馬場が荒れてて外伸び傾向になっていた状況にも拘らずです。鞍上と手が合っていることもあるんでしょう。
荒れ馬場は基本的に全く問題がなく、ゲート結構速いので、降級前ですがここのタイミングで狙ってみたい1頭。
メンバー見渡しても前走1400〜1600mからの出走馬ばかりで、テンに急がないとまずいタイプが見当たりません。
4歳は降級直前で半分はやる気ない可能性もあります。

★本日のメイン

  京都10R
御陵S
◎12.タガノクリスエス
○9.メイショウブンブク
▲14.メイショウタメトモ
▲7.メイショウイッキ

降級直前の京都最後の準OP。
タイミングがなかなか謎なので、特に4歳馬にやる気ホントにあるのかどうか。

ということで番組表を眺めてみると、タガノクリスエスがここに出てきた理由に結構筋が通ってるっぽいので注目してみます。
元々京都の鬼で、今まで9戦して(2-4-2-1)、馬券圏内を外したのも3走前に引っ掛かった4着だけ。
これもトーセンモナークにガチンコ食らったものなので、十分情状酌量の余地があるわけです。
そして、そういった行きたがる気性に問題ありと言う馬なので…なのかどうかは定かではないですが、同じ松田博資厩舎のフロムジオリエントを連戦で使ってきました。
フロムジオリエントの方は、どうも準OPの別定戦だと通用しない気配の4歳馬で、状況からは降級する気満々。
しかも、別にそこまで問題になるほど太いわけでもないのに、5月15日→5月30日→6月12日と短期間で使われすぎ。
騎手の手配や状況を総合的に察するに、これはタガノクリスエスのラビットでしょう。
好走を確実にさせるための手順を十分に踏んでいると思ったので、これが本命。

弱いメンバーだからといってプラチナメーンが1番人気になり、それにフロムジオリエントやシャーペンエッジが不必要に絡んでくる展開があるはずなので、展開上の注目は差し馬。
メイショウの3頭がどれも近走味のある競馬してますね。
個人的にはメイショウイッキは中距離走れたりするんじゃないかと思ってます。
近走は展開に全く乗れないままの上がり1位〜3位を連発。条件一つ噛みあえば。

  東京11R
ブリリアントS
◎3.エーシンモアオバー
○9.トーセンモナーク
▲5.マチカネニホンバレ

一応3頭を。
エーシンモアオバーは浦和記念で変な競馬になるまでは5連勝負けなしだった馬。
その浦和記念は、実は南関のゲート方式知らなかったんじゃないかと思われる中館がかなりタイミングミスって出負けしたものですし、おまけに出負けした後も強引に押して行って、先行勢総崩れの展開にムリヤリ突っ込みに行った最悪な流れ。
勝ったブルーラッドがその後全く鳴かず飛ばずで、そこで負けたスマートファルコンとテスタマッタが、その後立派な成績を重ねています。
あの浦和記念は、本当に年間に何度起こるかどうかの、本来の能力差が展開によってとてつもなくひっくり返されたイレギュラーな例だったんです。
浦和記念の情けない負け方がネックに…とかいう水準の話ではなく、とりあえずアッサリ勝つだろうレースだと思っています。
馬体も即重賞級だと思っているので、休み明けだからと下手に言い訳するようなデキでなければ。

で、もう一頭速攻重賞勝てる馬体をしているのがトーセンモナーク。
母ホワイトウォーターアフェアだと、もう弟の方が遥かに有名ですね。
信じられないポカをたびたび起こした履歴があるのですが、結局大してレース慣れもせずに準OPを圧勝。
敢えて砂を被ろうとせずポテンシャルに任せて先行すれば、持続力が本来は違うはずなんです。あの体ならね。
控えよう控えようとして何度もクビにされてきたと思うのですが…。

2頭ともに馬の能力ではなく鞍上の責任9割で負けてきた馬なので、「それでもここで乗せてもらえるのなら」の判断。
マチカネニホンバレも評価に入れますが、それも含めて多分前残り濃厚の展開ではないかと。

この後降級できるインバルコやシャルルマーニュが、果たしてどの程度本気で出てきてるかですね。
アルトップランは不良馬場が得意すぎで、そのための近2走の内容なので過剰人気と判断して良いタイミング。
京都の1900mは物凄く大外8枠が来ます。あんま東海S重視しすぎない方が…。
ラヴェリータは距離が長すぎでしょう。

(京介)




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