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★本日のメイン

  京都10R
鞍馬S
◎2.セトノアンテウス

15時15分発走ってスケジュールが相当早いですね。
注意していただけたらと思います。

さて、メンバー良く見渡すとダノンゴーゴーだけが明らかに強く(しかし25ヶ月ぶり)、他の馬はどれが地力上位なのだか分からないメンバー。
ずっと馬体で人気していたセトノアンテウスもさすがに準OP上位だなんて言えないでしょうし、メイビリーヴも勢いがなく、エイシンパンサーなどは休み明け。
仕方なく昇級初戦の馬の勢いに期待する流れになってますが、スカイノダンなどは近3走目隠しするとちょっとしょうもない成績だもんで、あまり信用したくないと言うのが正直な所。
前走たまたま出たIDM57というのが◎の根拠ですから、60ぐらいは出してもらわないと人気で信用したくない準OPではやっぱり軽く見たいです。

結局は総合的に見て、単体の実力にはどの馬にも限界がありそう。
だとしたら、休み明けの不安があっても、馬の成長力が期待できる方にしか、準OP水準の力を出す可能性はないでしょう。
この馬は休養前にずっと「南半球産だから(成長力がある)」と言われ続けて人気していて、しかしそれまで大した伸びしろがなかった馬です。
秋から冬にかけて、月に2回走る時があったりと、明らかに使い込まれすぎた影響が大きいはず。
この休養でリセットされるようであればですね。
元々は準OPで2着に2回入線した実力があるわけですから…(評価の根拠がこの馬を人気させてた人たちと一緒ですいませんが)。

  東京10R
東京優駿
◎9.ペルーサ
○7.ヴィクトワールピサ
△14.リルダヴァル
△17.トゥザグローリー
△3.ルーラーシップ

普段の年なら新潟遠征もダービー予想に向けて大して不利になったりしないんですが、
皐月賞がやや時計イマイチ(重のため)で、NHKがスーパーレコード、青葉賞が超絶ハイレベル、プリンシパルSもここ数年で内容ダントツとなってしまうと、さすがにこれは難しさを感じてしまいますね。
芝の感触を実感していた方がかなり有利だったかも?しかしその分は予想で覆したいと思いますけども。

どの路線もハイレベルと表現されてるのは、あくまで過去年度の該当レースに比べてであって、今年の路線比較をする分には「いつもと同じ目線」で眺めればいいと思います。
ただし、レベルが高い年は、勝った馬にまだ余力が残っている・もっと次に良くなるという考えで進むわけなので、軽視するのは「一杯一杯の実力出して負けた馬」の方。
あとはまあ、重賞勝ちくらいはアッサリ成しえてないと、今年のメンバーで上位入線まで漕ぎ着けるのは単純に難しいでしょう。

ちょっと雨が落ちる予報になっていますけども、ダービーの考えは別に重でも変わりません。
「いい脚を長く」のもう一段階上、「速い脚を長く」続けられる馬が勝手に他を千切るんです。
一瞬だけ使えるいい脚で上手く間に合わせたダービー馬はいませんし、そういう破壊力ある差し馬が出てこなければ先行馬が勝つ流れ。
これはいつになっても変わらないでしょう。

あとは今年の牝馬クラシックの流れを参考にしたいのが一つあります。
桜花賞は阪神外回りの前哨戦チューリップ賞の馬が上位独占、オークスがフローラS組の1着3着。
その競馬場なりに、これからレベルの高いラップが刻まれるレースであるほど、そのコースを走った経験のある馬に有利になる…と言う流れ。
これを一つ当てはめてみたいところ。

まとめると、東京コース2400mでG1をやって勝ちそうなのはペルーサじゃないかと思います。
素質はべらぼうに高いのをずっとコラムで言ってますし、強い相手にどうだったかという経験の差を、コース経験で逆れると思うんです。
以下は、ダービー3着のハイアーゲームとペルーサの青葉賞ラップ比較。

ハイアーゲームの2004年青葉賞:
12.5-10.7-11.8-12.4-12.8-12.7-12.7-12.2-12.2-11.3-11.4-11.4
ペルーサの2010年青葉賞:
12.5-10.8-11.8-12.7-12.2-12.6-13.2-12.2-11.8-11.5-11.3-11.7

自分は、青葉賞のペルーサの動き出し方見ていて「あーちょっと早いわー」と正直思ってました。
東京2400mで4角入る前からもうエンジン上げて動いてましたから、テンポが2つぐらい早いと思ってたんですよ。府中的には。
それが一切減速することなく、後半4F11秒台の流れを圧勝ですからね。
直線まで一団で馬群が進み、一瞬の切れ味・サンデー性能を発揮して勝ったハイアーゲームとはここが違います。
この、脚を図って加速で出し抜く形ではなく、とっとと先に戦う体勢を作って後続が全然追いつけないという、高性能のロングスパートができる才能が、広いコースを勝つための王道戦法だと思うんです。
このラップ適性から、ハイアーゲームより上の着順に来るのは確実だと思ってます。この性能分で今回上がり1位ですしね。

共同通信杯とプリンシパルSは、こういう形のラップではなく2.5F〜3Fぐらいの瞬発力勝負っぽいので、ハンソデバンドとルーラーシップはそれよりも下げ。
ルーラーシップはレース振り見ると一瞬の瞬発力という走りではないはずなんですが、現状は馬体の完成度が甘いのか、弱いメンバーと相手しても直線に向いてからしかエンジンが掛かりません。
現時点の完成度の低さと見て、ややマイナスの評価をします。絶対成長力は見せるはずなので、3着に拾いはしますが。
皐月賞組に関しては、高レベルだからということで、むしろ中山適性に特化している馬が多そうという判断。
中山のあの難しい展開で脚を使って伸びるということが、あまり東京コースで合う脚の使い方ではないだろうということです。エイシンフラッシュやヒルノダムール、アリゼオなども。

むしろ流れがズレての3着争いであれば、先ほどの流れから「東京コースで訓練して好走している」馬を拾いたいです。
3着注目と言う意味では、池江泰郎厩舎の2頭出し両方とも気になります。
特にリルダヴァルは、NHKマイルを3着に負けて一度はダービー出られなくなったか?と思われたところ、出走順で上位になりましたし、ダノンシャンティがいなくなって唯一のNHKマイルスピードレース経験馬ということになりました。
位置取り考えるとあの7番手でも前にいすぎたわけでしょう。トップスピードを刻み続ける流れで0.4秒差なら、完敗とは言え評価は高いです。
皐月賞は適性が合わず、まだまだ甘い馬体だったので、ここら辺でグッと良くなる可能性は見ておきたいと思います。
トゥザグローリーも、青葉賞の展開に乗っかって脚を使えたので、皐月賞組に比べて府中適性の高さを見せたとはいえます。
結果的に大外枠になったのもラッキーかも知れません。

  東京12R
目黒記念
◎3.スマートステージ
◎12.コパノジングー

馬としての期待はスマートステージ、ダービーの流れをそのまま当てはめるならコパノジングー。

少頭数かつ実績上位馬が近走イマイチか休み明け。
ミッキーペトラの単騎逃げがまず間違いなさそう…と見えるんですが、実はウィリアムスは芝でも絶対に逃げない、みたいな難しさがあります。
実は展開を読んでもあまり意味はないか、あるいは人気馬が全てジリ脚ということも。
それならば、馬の勢いを読んだ方がマシですね。
過去の実績分は完全にハンデに押さえつけられているので。

スマートステージは、決して小回り向きのチョイ脚走法ではありません。
モタレ癖頻発しながらも、準OPで崩れはしませんでしたし、東京コースバッチリの可能性も十分あるでしょう。
鹿戸厩舎所属で、使うごとに馬が良化している前提で強調したいですね。
コパノジングーは、前走の勝ち方がいいです。
もちろんセコ乗りが上手く行き過ぎた分もありますが、逃げ馬が全く止まらないはずの展開を強引に差したこと、スパート地点やや早めでも対応できていることが強調ポイント。
本来東京コースは合う方だと思うので、前走と同じ騎手であるなら評価します。重賞で戦った経験がここで生きれば。


(京介)





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