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  【東京10R】東京優駿
◎7.ヴィクトワールピサ
○9.ペルーサ
▲3.ルーラーシップ
注6.アリゼオ
△8.ローズキングダム

 力勝負になるダービーなら、雨とかはあまり気にしない方向で大丈夫だと思います。土曜も10Rくらいから小雨が降り出しましたが、明日も降るか降らないか微妙なところ。

 例年だと前哨戦はマイルC組くらいが有力なんですが、今年は青葉賞もプリンシパルSも勝ち馬だけは力の違いを見せ付ける形でした。残念ながらダノンシャンティは取消てしまいましたが、それでも今年はかなりの粒揃い。
 そんな中での筆頭はやはりヴィクトワールピサ。立ち回りもできて瞬発力があり雨馬場も大丈夫。距離も持つでしょうし、跳びが大きいので府中も問題なし。唯一馬柱に表れていないのは高速馬場への時計性能ですが、馬体を見る限りでは時計も出そうと思えば出せそうです。同じネオユニヴァース産駒の去年のダービー馬ロジユニヴァースは胴が長かったので、瞬発力に欠け、時計性能も低かったわけですが、ヴィクトワールピサは胴が短いので、その点はロジユニヴァースとは大きな違い。雨が降って馬場が重くなれば尚有利になるのでは。

 相手にはトライアル組からペルーサを。ダービートライアルを勝つ馬は、多くが既にトライアルの次点で仕上がってしまっていて、ダービーに向けて上積みが期待薄、ということがあるんですが、ペルーサの青葉賞時の馬体からは、まだ仕上げの面では上積みがありそうで、この状態でなら、ダービーでも十分戦えると思います。
 ルーラーシップもスケールがあり、馬体を比べれば非常に甲乙付けがたい印象はありますが、こちらは逆にトライアルの次点である程度仕上がっていた印象があります。指数通り力は十分通用するはずですが、あとは何かしらの上積みが欲しいところ。

 アリゼオは先行勢には厳しい流れとなった皐月賞でも、直線一旦は確り伸びて先頭に出るか、という勢いを見せていました。確かに瞬発力や切れ味だけなら、ヴィクトワールピサやペルーサには及びませんが、ダービーでスローというのは、低レベル世代でもない限り起こり辛いこと。スプリングSは鞍上の判断も絶好でしたが、とくに騎手を選ぶ馬でもないので、乗り替わりでも注意は必要。

 ローズキングダムは2歳時は完成度やバネの強さで勝ってきましたが、3歳になり、他にも有力馬が出てきたことで、比較するとどうしても小柄なことが目立ってしまいます。距離自体は大丈夫そうですが、皐月賞は力負けとも言える内容。スプリングSはユルユルの馬体だったので、そこから使っての上積みはあるのかもしれませんが、さすがに人気落ちすぎ、という点で少し気にかけるという程度。

 リルダヴァルは馬体見る限りは、力が抜けているわけでもないですし、レコード決着となったマイルCでは最後伸びを欠いていたように、時計性能にも限度がありそう。ヒルノダムールは履歴を見ると、勝って来たのはスローのレースばかり。皐月賞では4角で動くに動けないポジションに入ってしまったために仕掛けが遅れたということはありますが、むしろそれが奏功したんじゃないか?と思える履歴だけに、上位と僅差の履歴が並んでいても、実は実力的には確実に下なんじゃないかと想像しています。





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