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今年も例年通りの順調な新潟であるよう期待したいところですね。

さて、今年も新潟1回は全面野芝開催ですが、芝の生育状況が全国的にあまり芳しくない中で、やや不揃いに見えるそうで、しかも仮柵もBコーススタート。
どうでしょう…福島ほど酷くはなくても、最終週にはみんな大外へ吹っ飛んでいくような競馬になるかもですね。
開幕週初日は、逃げというよりは内枠の瞬発力タイプに的を絞ってみますが、どんなもんでしょうか。
ダートも良馬場のようなので、IDMの印で引っかかってる馬を中心にした組み立てで。

  新潟6R
◎12.ジャズピアノ

今年も1回新潟開幕週の低レベル未勝利に、加藤征弘厩舎の良血馬の初出走をぶつける黄金パターンがやってきたので。
今現在の調子のシャドウゲイトに馬なり併入とか…。
これは人気バレしてしまっても仕方ないですかね。

丸山元気は前回の福島開催でリーディング奪ってしまうぐらい絶好調でした。
ちなみに今がちょうど30勝なので、今週どこかで勝ってしまうと▲→△2kgになってしまいます。
騎手に相当シビアで、今まで減量騎手にほとんど乗り鞍与えない加藤調教師が、今日だけでも丸山元気に2鞍頼んでるんですから、相当認めてるんではないでしょうか。馬も騎手も両方。

  新潟12R
▲1.ダイワフラッグ

オーセロワやスピーディセイコーがあまり実感しきれないので、ひとまずダイワフラッグを推しておきます。
ダイワフラッグは太目や腰の甘さがどうも良くならず、それで中山では詰めが甘くてどうしようもなかったんですが、新潟に変われば違うんじゃないの?と思います。
あの太目のままでデキが甘くても、新潟だったらもっと走ると思うんですよね。スピードの質として。

★本日のメイン

  新潟11R
鏑矢特別
◎9.フェルクークー
○1.ジニオマッジョーレ

自分のコラムをずっと読んでる人ならある程度直線のコツは掴んでるものと思いますが、一応おさらい。
・直線は近走成績無視
・クラスごとのスピード格差が顕著で、過去実績意味なし
 (例:500万条件の直線実績は、1000万に上ると格下扱い)
・55秒5より下の時計は持ち時計とは言えない
 (未勝利馬の2〜3着でも十分出せる)
・圧倒的に前有利、ゲート超重要
・軽量断然有利→牝馬やや有利
・8枠有利歴然
・連続好走が案外効かないので、常に新味を探す
・コーナー競馬のIDMは勝ち馬を探すのにはあまり適さなくても、上位入線を狙うならそこそこ通用

しかしまあ最近は、アイビスSDの例に見るように、「全馬フラットな競走をさせてもらえない」とかのネガティブなイメージがついてしまっている昨今。
直線競馬に向くタイプというのもバレ始めているのか、どんな馬でもとりあえず直線に出してみようという姿勢が、厩舎の側であまり見られません。
玉石混交といったレースでこそ、こちらのアドバンテージもあるんですが…。

ひとまずここは、1000m実績を持つ上位人気馬が、それぞれ隙ありまくりです。
レイザーバックが直千500万「55.3入線の接戦勝ち」→直千1000万「54秒台半ばの決着」では通用せず。
レイクエルフの直千1000万2着は「16番枠恩恵+55.6入線」で内容の薄いもの。
トップオブボストンの直千実績は500万2着しかなく、それすらも「▲減量騎手54kg+56.2入線」のもの。
この内容考えれば全く信用など置けません。
直千を走った馬同士であれば、ジニオマッジョーレの54.9+0.2秒差圧勝が一番内容は優秀でしょう。スピードの高さはこっちにあると見て、上位に評価。

それよりもやはり、ここは新味に期待してみたいところ。
適性そこそこ高そうに思えるのは、フェルクークー。
中山のダート1200mで戦ってた頃も、芝スタート地点でかなりゲート&ダッシュが確かな馬でしたが、控えろのオーダーが出ているのか中途半端な競馬ばかり。
この馬が勝ったのは札幌のダート1000mで、しかも差す競馬をしたって淡白なままなんですから、本来のスピード性能に準じた競馬をすべきだと思います。
前走の吾妻小富士賞も、開幕週でかなり不利な大外16番枠だった分、外を回る分もあって撃沈でしたが、スタートダッシュはキレにキレてました。
小柄で腰高強調型の体型からも、この条件はかなり適性あると見ています。

  京都10R
桃山S
◎5.マイエンブレム
○2.フォーティファイド
△10.ピースキーパー
△8.カネスラファール

一応今回のIDMだとサクラロミオが59で◎になってますが、過去最高IDM60超えた馬が5頭もいる上に、近走でチェック入れても人気薄に結構IDMの印が振られてるメンバーですね。
要するにどこに基準を置いても何が走るのか分からないという感じです。

それならば、注目したいのはマイエンブレム。
地方で頑張ってたウォーエンブレム産駒ですが、笹田厩舎の運営開始とともに地方から転入して来た馬。
4走前の阪神、3走前の中京ともに、重馬場だったにせよかなり時計の速い決着で勝っていて、素質は確かなはず。
前走のフェアウェルSで馬体の良さを確認したので知ってます。準OPを勝てる体はしていたと思うんですよ。
そのフェアウェルSは、痛恨の出遅れで全く競馬になりませんでしたが…。

一応このマイエンブレムは、笹田厩舎の1番馬。
オメガブルーハワイ(3歳)はどうもOPで通用する気配がありませんし、古馬に頑張ってもらう他なさそうな様子なので、この社台F帰りの立て直しには期待してみたいところ。
そもそも、先行してこそのタイプだけに。その意味で、藤田騎手交替は好材料かと。
メンバーを考えると、前残りであるような気配も感じますし。

前残り想定なら、使い込んで徐々に馬体が絞れてきた、降級馬フォーティファイドにも注意。

  東京11R
青葉賞
◎2.ペルーサ
○13.レッドスパークル
△11.コスモエンペラー
△社台F・NF

ペルーサは府中の500万を勝った時も、前走若葉S勝った時も直線のハミの咥え方が怪しくて、鞍上がスムーズに追えてませんでした。
今回ダントツに人気するのであれば、それが矯正できてるかどうか確認すべきなんですが、とりあえず前予想では脇に置いておきます。話が進まないので。

若葉SがIDM60も出てしまったとなると、ちょっと他の500万条件などはかなり見劣りますね…。
むろん少頭数の500万で49〜52ぐらい出していれば例年ならマシな方なんですが、全体のレベルが上がればIDM50前後の500万など埋没してしまうわけです。
つまり、今回の出走表を見渡すと、図抜けて若葉Sのレベルが高いと同時に、他は押し並べて低いということ。
ペルーサ以外の関東馬は感心する所があまりありませんし、関西馬も調教で見比べるとガシャガシャなのが多いので、「ペルーサに並ぶ可能性」で探そうとすると失敗するなと感じました。

取り立てて素材A級だとも言えず、戦ってきたレース内容もどんぐりの背比べのメンバー。
だとすると、アドバンテージを生むのは何か?
「超強敵相手に戦った経験」じゃないかと思います。

真っ先に注目は、レッドスパークルでしょう。
素質自体はあまり大したことないんですけど、2歳時は東スポ杯→京成杯と歩み、OPの賞金を確保しつつ、皐月賞にまで駒を進めました。
皐月賞ではまるで歯が立ちませんでしたが、それはとりあえずいいんです。
流れに乗って何とか付いて行って、IDM57とこのメンバーならそこそこ威張れる数字を拾って帰ってきたことが重要。
すみれSの内容があまりにもしょーもないので、馬単体としての評価は低くなる(単勝人気は落ちる)と思いますが、前走よりも相当楽に走れる・くみしやすい相手に変わったというのは大きいはずです。

同じ意味で、若葉Sのハイラップを作った立役者?のコスモエンペラーもここ注目。
府中の2400mを勝ってることも一つ。今回は距離不安が大きい分、ベストブルームも行くのを躊躇するでしょう。
そしてさらに、府中4F用の末脚使って勝ってきた馬が案外居ないのも大きいかもです。
春の府中開催2週目に突然起こる前残り傾向や、松岡騎手のペース判断にも期待したいところ。

こういうのが生きないようなら、社台・ノーザンの超良血サンデー血統にしてやられるのがオチですから。

(京介)




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