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★本日のメイン 福島10R 福島民報杯 ◎8.チョウカイファイト ○3.ドリームサンデー ▲4.ケイアイテンジン △12.キングストリート キングストリートやミッキーパンプキンなどの履歴の若い馬はともかく、6歳7歳馬が結構いながらも、開幕週レベルの速い持ち時計のある馬がいないのが盲点でしょう。 キャプテンベガなどが典型でしょうか。東京新聞杯のような超高速決着になると見せ場すら作れず、1600〜1800mの重馬場ぐらいでそれなりに持ち直すといった履歴しかない馬ばかり。 土曜の福島芝は母父トニービンが異常に強かったようですが、ここに出走してるキャプテンベガ・アグネストレジャーは持ち時計最速が好走時ではありませんし、トウショウシロッコは重馬場でしか勝てない3勝馬、血統的に似た所のマイネルスターリーは札幌の洋芝好き。 今回の設定の時計要求には応えられないと考えます。2000mというのもハードルになりますしね。 なので、明らかにここは逃げるしかないでしょうのドリームサンデーに、中日新聞杯2000mで1分57秒5の2着があるのは相当光ります。 また同時に、そのレースでチョウカイファイトが直線だけ一気の競馬でありながら、1分58秒0で3着しているのも同等に評価できるのでは。あのレースは完全に前しか残らない展開でしたから。 福島民報杯自体、結構中盤が厳しく、時計を出せるタイプなのであれば差し馬にも流れが向きますから、今回のこの人気ならチョウカイファイトのほうに注目してみたいです。 中山11R 春雷S ◎14.アポロフェニックス ○3.サクラミモザ △15.ウエスタンヒート 馬場がかなりよさげで、結構速い時計が出るでしょうという土曜の芝の印象。 それなら、昨年このレースを勝ったアポロフェニックスの見直しで良いのでは。 また今回も厩舎1番馬ネタを持ってきます。 アポロフェニックスは柴崎厩舎の1番馬で、勝ち鞍は全て右回りの芝1200m。 中京も走れないことはないんですが、高速馬場など特殊な条件が揃った時に限っていて、やはり安定して結果を出せてるのは右回りですね。 この馬の特徴は、淡白な平均スピード持続力が一番の持ち味で、得意条件以外には全く対応できないところ。 重賞で圧の厳しい流れになるとすぐ投げ出しますし、1400mに距離を延ばしても踏ん張りません。 厩舎もこの馬の好走条件をわかっているんでしょう、目標の芝1200m以外でダラダラ過ごしつつ、本気出す場面でキッチリ作るといったパターンが見て取れます。 今回は昨年勝ったレース=時期・条件などの適性はバッチリな場面。ちなみに昨年勝った時と同じ柴田善臣。 この日は阪神でG1が行われていますが、柴崎厩舎にとってのG1はこのレースということです。 外枠がやや不利には見えますが、右隣4頭は出遅れるキャラですし、隊列的にはそれほど問題なさそう。 1分7秒半ば〜1分8秒前半の決着になれば、ほとんどの追い込み馬は用なしですし、さらに有利になるはず。 別定条件の関係で、OP実績もないのに56kg背負わされている追い込み馬は、全て厳しいはず。 サンダルフォンは昨年も流れに乗れず負けてるように中山がまるっきり合いませんし、重賞を勝ってる分57kg。これでは…。 注目したいのは福島民友Cで3着した内容が良いサクラミモザ。 53kgにもひかれる所がありますが、成長余地のある4歳というのもポイント高め。 前走は牝馬が冬場に大きく馬体を減らし、完全に調整に失敗したもの。春になれば大幅に体調も戻してくることでしょう。 周りの馬見渡しても、単騎逃げは間違いない様子なので。 あとは、本来はOPでも通用する素質馬だったウエスタンヒート。 ダノンムローは好走が全て1分8秒5以上、さらに前走のように重馬場が大得意。 出遅れ必至の追い込み馬ですから仕方ないところでもあるでしょう。 ダイシングロウは淀短距離Sで走れず、バレンタインSで反応できたように、多少スピードの閾値を下げてもらわないと対応できない馬でしょう。 ソルジャーズソングもどちらかと言えば時計が掛かった方が良いタイプでしょう。 ラインブラッドは馬体見てから。中山に向いた体型していれば結構上に見ても良いでしょう。 フライングアップルはこの枠でなければ…。 阪神10R 桜花賞 ◎9.アパパネ ○3.アプリコットフィズ ▲4.コスモネモシン 時計勝負必至の馬場状態に変わっている阪神芝もテーマになりそうですが、今年のメンバーは確かに面白い要素をいくつか含んでます。 昨年阪神JFで好走した馬がことごとく前哨戦で負けたこともそうですし、注目したいのは、上がり1位でレースを1着した馬が本当に少ないこと。 上がり2位3位での1着は確かにありますが、1走前1着馬には上がり1位計時した馬がいません。 フィリーズレビューで明らかに展開ハマったに見えるサウンドバリアーですら、一番の脚ではなかったんです。 上がり脚だけならサウンドバリアーの他にもっといい脚を繰り出しつつ、脚を余して負けた馬がいて、たまたまサウンドバリアーがタイミング良くハマった形になったということ。 チューリップ賞のショウリュウムーンもそうです。 クイーンCのアプリコットフィズ、フラワーCのオウケンサクラも一緒。遡れば阪神JFのアパパネまでもそうですね。 末脚一気の破壊力で勝ち続けたわけではなく、他の馬がいろいろと脚を余す中で、競馬の上手さと総合力で勝ちあがってきた馬ばかりってことです。 これも、サンデーの影響力が落ちた時代の競馬の傾向と言えるかも知れませんね。 そうなると、世間にバレてない要素で裏を取るのは相当難しくなってくるんじゃないでしょうか? アプリコットフィズのポテンシャルの高さ、結局一番内容の良いレースは阪神JFだということ、結局バレているわけですし…。 当日、フラットな状態から著しく外れる特殊な馬場状態にならない限り、「思ったよりも配当の安い」決着で収まりそうだと見ています。 関東で見ている中で、馬の成長力に期待するというのなら、まずアプリコットフィズで続いてコスモネモシン。 マイルの持ち時計1分35秒台で留まらず、1分34秒を早い時期から出している馬は、やはりそれなりに体の仕組みが違います。 世間の盲点になっている所としては、コスモネモシンに期待。 フラワーCで一番強い競馬をしていて、疲労の残らない形で臨めますし、いい枠を引けたこともあります。 やはり関西の前哨戦をキチンと見れないと、やっぱり予想しづらいというのが正直な所ですね。 (京介)



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